不登校

遺伝子・心・命に優しい生き方を『遺伝マインド』『残酷すぎる成功法則』から学ぶ

『遺伝マインド』安藤寿康ー遺伝子にやさしい生き方

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遺伝マインド

ビッグファイブ
神経質傾向・調和生・誠実性は行動抑制性
外向性と開放性は行動賦活性
統計的に相関がある。

1環境の自由度が高いほど遺伝の影響が現れる。

都会に住む人は遺伝の寄与率が大きい。(遺伝子の多様性が保たれる)
社会的制約が緩く、自由に振る舞える。
田舎に住む人は遺伝子の寄与率が小さい。(遺伝子の多様性が抑制される)
社会的制約が強く、自由に振る舞えない。

例えば「放蕩」の遺伝子は「規律」によって制約されることで発現しない。

→遺伝的な特性(才能といったポジティブなものを含め)は遊びの環境から生まれて来る。

2環境が厳しいほど遺伝の影響が現れる。

高ストレス条件、逆境では「ポジティブ(賦活的)」な反応、「ネガティブ(抑制的)」な反応が顕在化する(遺伝子が環境に強くあぶり出される)

オキシトシン欠乏症なら、オキシトシンが出る仕事をする。

経済は「競争」では繁栄しない

数年前、イギリスのある女性が私たちの研究について読み、私の連絡先を調べて自分の娘に関する 質問をしてきた。その娘は、自分が重役を務める大企業のオフィスも含め、複数の人といる場面ではいつでもパニック発作を起こしていた。犬を飼って優しく撫でたり、マッサージを受けたり、相手に 対する信頼感をみなぎらせている人たちのそばに身を置いたりしてはどうかと、私はアドバイスした。 それでうまくいかなかったら、精神科に行って、プロザックやパキシルといった抗鬱剤を処方しても らうことを提案した。そうした薬は、少なくとも齧歯類ではオキシトシンの分泌を促すことが立証さ れている。

母親によると、娘が人といて落ち着いていられるのは相手にマッサージをしているときだけだとい う。もちろんそれも、自己治療になる。マッサージをすることによっても、脳にオキシトシンを分泌 させられるからで、それによって、オキシトシン分泌を促すように脳を鍛えることができ、やがては もっと気楽に社会的相互作用ができるようになる。マッサージには、社会不安のストレスを直接和ら げる働きもある。ここでもやはり、オキシトシンの分泌によって分泌を促されるセロトニンが、弛緩 薬の役目を果たすからだ。結局、その娘は会社の仕事を辞めて、マッサージ療法士になった。

子どもは、見知らぬ人々のあいだである程度の社会不安を感じれば自分を守れるが、最終的には大 人の導きでHOMEシステムの調整法を学ぶ必要がある。(『経済は「競争」では繁栄しない』ポール・J・ザック p.177)

自分の命を自分で育てる責任の重み『残酷すぎる成功法則』

 

残酷すぎる成功法則

タンポポとラン

スウェーデンでは古くから、「大半の子どもはタンポポだが、少数の 子は蘭である」と言い伝えられてきた。タンポポはたくましい。それほ ど綺麗な花ではないが、どんな環境でもよく繁殖するので、わざわざ手 間暇かけて育てようとする者はいない。一方、蘭はきちんと管理してや らなければ枯れてしまうが、丁寧に世話をすればそれは見事な花が咲く。 

よくできたたとえ話だと思っただろうか? でもそれだけではなく、 この言い伝えを最先端遺伝学から検証してみよう。

ニュースでよく聞くのは、遺伝子が原因でああなる、こうなるという話だ。それで私たちはすぐに、「良い遺伝子」「悪い遺伝子」とレッテ ルを貼る。これは心理学者が「脆弱性ストレスモデル」と呼んでいるもので、悪い遺伝子を持つ者が何か問題に遭遇すると、うつ病や不安神経 症などの精神疾患を発症しやすいという。だが一つ問題がある。この説が間違っている可能性がじょじょに強まってきたのだ。

遺伝学の最近研究では、「良い遺伝子」対「悪い遺伝子」というモデ ルが覆され、増強装置概念に近い説が導入されつつある。心理学者が差次感受性仮説(感受性差次仮説)と呼ぶもので、問題があるとされる遺伝子が、状況さえ異なれば素晴らしい遺伝子になりうるという考え方だ。一本のナイフで人も刺せれば、家族の食事も作れる。それと同じ で、遺伝子の良し悪しも状況次第で変わるという考え方だ。

もっと具体的に話そう。たとえば大多数の人は、正常なドーパミン受 容体遺伝子DRD4を持つが、一部の人は突然変異種のDRD4-7R を持つ。これは、ADHD、アルコール依存症、暴力性と関連がある悪 い遺伝子とされている。

しかし、社会心理学の研究者のアリエル・クナフォが子どもを対象に 行った実験では、別の可能性が示された。クナフォは、どちらの遺伝子 の子どもが、自分から進んでほかの子とキャンディを分け合うかを調査 した。通常三歳児は、必要に迫られなければお菓子を諦めたりしない。

ところが、キャンディを分け与える傾向がより強かったのは、なんと7 R遺伝子を持つ子たちだったのだ。 「悪い遺伝子」を持つ子どもたちは、頼まれもしないのに、なぜほかの 子にキャンディをあげたいと思ったのだろうか?

なぜなら7Rは、「悪い遺伝子」ではないからだ。

ナイフと同様に、7Rの良し悪しは状況次第で決まる。7Rを持つ子 が虐待や育児放棄など、過酷な環境で育つとアルコール依存症やいじ めっ子になる。しかし良い環境で育った7R遺伝子の子たちは、通常の DRD4遺伝子を持つ子たち以上に親切になる。つまり同一の遺伝子 が、状況次第でその特性を変えるというわけだ。 

行動に関連するほかの遺伝子の多くにも同様の結果が見られた。ある 種のCHRM2遺伝子を持つ十代の子が、粗悪な環境で育つと非行に走 りやすい。同じ遺伝子を持つ十代でも、良い環境で育てばトップにな る。5-HTTLPRという変異体遺伝子を持つ子が支配的な親に育て られるとズルをしやすいが、優しい親に育てられると規則に従順な子に なる。記号だらけのミクロレベルの話はこれくらいにしよう。 大半の人はタンポポだ。どんな状況に置かれても、だいたい正常に開花する。しかし一部の人は蘭で、悪い結果のみならず、すべてのことに対して繊細で傷つきやすい遺伝子を持つ。タンポポが生えているような 道端では花を咲かせられない。しかし温室で手入れが行き届けば、タンポポなど足元にも及ばないほど美しい花を咲かせる。

変わり者の能力が人の役に立つ場所がある:学校ではない

カリフォルニア大心理学教授のディーン・キース・サイモントンによ れば、「創造性に富んだ天才が性格検査を受けると、精神病質(サイコ パシー)の数値が中間域を示す。つまり、創造的天才たちは通常の人よりサイコパス的な傾向を示すが、その度合いは精神障害者よりは軽度で ある。彼らは適度な変人度を持つようだ」という。

私たちは、とかくものごとに「良い」「悪い」のレッテルを貼る。実際には、それらはたんに「異なる」だけなのに。 

イスラエル国防軍は、衛星写真の情報を分析する専門部隊を編成する ことになった。超人的な視認技能を有し、一日中同じ場所を見続けてい ても飽きず、微細な変化も見逃さない兵士が求められた。難しい任務 だ。ところが同軍は意外なところから打ってつけの人材を確保した。そ れは自閉症と診断された人びとだった。自閉症の人は対人関係に困難を 抱えるが、その多くはパズルなどの視覚的作業に秀でている。彼らは、 自分たちも国防に役立つ有用な人材であることを証明したのだ。 神経心理学者のデビッド・ウィークス博士によれば、「変わり者の人びとは社会的進化の変異種であり、自然選択に関して理論的な資料を提供している」という。すなわち、グールドのような蘭、そしてフェルプ スのような有望な怪物のことである。

私たちは「最良」になろうとしてあまりに多くの時間を費やすが、多 くの場合「最良」とはたんに世間並みということだ。卓越した人になる には、一風変わった人間になるべきだ。そのためには、世間一般の尺度 に従っていてはいけない。世間は、自分たちが求めるものを必ずしも知 らないからだ。むしろ、あなたなりの一番の個性こそが真の「最良」を 意味する。

ジョン・スチュアート・ミルはかつて「変わり者になることを厭わない者があまりにも少ないこと、それこそがわれらの時代の根本的な危機 なのだ」と嘆いた。適した環境さえ与えられれば、悪い遺伝子が良い遺 伝子になり、変わり者が美しい花を咲かせる。

創造的な人間は、平均的ではない:学校には合わない

心理学者のディーン・キース・サイモントンは、その研究『狂気と天 才のパラドクス』で、ほどほどクリエイティブな人間は平均的な人より 精神面で健康だが、並外れて創造的な人間は、精神障害を発症する確率 が高いと明らかにした。リーダーに関する「ふるい」の理論で見たよう に、成功を極めるには、一般社会では問題視されるような特性を持つことも必要だ。

このことは、さまざまな障害と才能の関係においても見ることができ る。注意欠陥障害の兆候を示す人びとは創造性に優れることが調査によって示された。

心理学者のポール・ピアソンは、ユーモアのセンス、神経症的傾向、 サイコパシーが関連し合っていることを発見した。また衝動性は、暴力 や犯罪といった文脈で挙げられることが多いネガティブな特性だが、これもまた創造性と結びついていることがわかった。

あなたはサイコパスを雇いたいとは思わないだろう? しかもサイコ パスは概して業績も振るわないことが調査でも示されている。ほとんど の研究はここで終わっている。

ところが『卓越したアーティストの人格的特性』と題する研究では、 創造的分野で大成功しているアーティストは、活躍がそれほどでもない アーティストに比べて、サイコパシー傾向が著しく高い数値を示すことが証明された。また別の研究でも、功績が華々しい大統領は、サイコパ シーの度合いが高いとされている。

自分が生きる場所を選ぶ

文字通り、また比喩的にも、モルドバに移住するのはやめよう。スタ ンフォード大学ビジネススクールのボブ・サットンに、あなたが教え子 の学生に伝える一番のアドバイスは何かと尋ねたところ、それは次のようなものだと答えてくれた。

仕事を選ぶときには、一緒に働くことになる人びとをよく見ることで すね。というのは、あなたが彼らのようになる可能性が高いからで、そ の逆はない。あなたが彼らを変えることはできないのです。何となく自 分と合わないと思うなら、その仕事はうまくきません。

すでに明らかにしてきたように、不正やごまかしの横行する悪い職場 環境はあなたを悪い人間にし、不幸にする。

だが一方で、幸いにも環境からの影響は良い方向にも働く。一〇〇〇 人の被験者をその幼少期から死亡まで追跡調査した「ターマン調査」 は、私たちがどのような人間になるかは、周りの人びとによって決定さ

れるという結論に達した。周囲の人が利他的に振る舞うのを見ると、人 はいっそう利他的に行動するようになるという。

そして周りに互恵主義の人びとがいれば、私たちはいっそう安心して ギバーになり、テイカーの犠牲になることを恐れずに、トップクラスの ギバーたちが手にする成功の恩恵を分かち合うことができる。コン ピュータ選手権での〝協力的なプログラム〟も、ほかのギバーとつなが ることによって驚異的な成功をおさめた。もし、あなたが今、悪い環境 に身を置いているなら、ほかのいい人たちと円陣を組もう。選手権で、 協力的なプログラムは、その全取引中に同じ協力的なプログラムとの取 引がたった五%あれば、悪いプログラムの利得を上回ることができた。 これがそのまま私たちの実生活に当てはまるとは思わないが、影響が じょじょに浸透し、ある日劇的な変化が起こる転換点は必ずあるだろ う。

それから上司も重要だ。上司は、どの会社に勤めるかよりはるかに、 あなたの成功や幸不幸を左右することが調査で示されている。次の就職 面接では、できれば誰があなたの直属の上司になるのかを確認し、その 人と話をさせてもらい、人物像を調べておくといい。

SQ(魂の知能指数)「命」に責任ある生き方

SQ 魂の知能指数

SQが高い人とは?

「よい人格」「よい性格」「よい人」はどういう人か、という本です。おとのねさんとしては健全な「命」をもっている人、だと表現したいです。。

自分のビジョン、生き方、「自分の価値観」を持っている。精神的に豊かであること。自分の「命」の使い方を意識できていること。未来永劫過去の繰り返しをするのではなく、周りの環境に反応するだけではなく、自分から世界に積極的に関わり「意味」を見出す人。

つまるところ、自分の「命」を積極的自己責任によって生きているか、というお話です。

洋の東西を問わず、西洋型の文化は、手近なもの、物質的なもの、ものごとや経験や他人を自分に 都合のいいように操ろうとする気持ちでいっぱいになっている。わたしたちは人間関係や環境を乱用しているように、自分自身のいちばん深い人間としての意味まで乱用している。そしてものごとを象徴的にとらえる想像力はおそろしく貧弱になっている。人間としての質はなおざりにして、わたしたちはますます狂乱した行動に走り、手に入れて消費する。という行動にばかり心を向けている。自分自身や他人や世界のなかの崇高なもの、神聖なものをひどくおろそかにしているのだ。(『SQ 魂の知能指数』ダナー ゾーハー, イアン マーシャル p.27)

自分の命は自分で責任を持つ。自分の命は自分で守る。自分の命はだれかとともにあって輝く。自分の命に自分で積極的に関わるという意志の強さが、「しあわせ」のために大切だということです

いつもうまくいくのではありません。失敗し続けます。それでも「次へ!」行くことでしか成長は望めないのが人間です。自分の身の回りに起きる出来事、自分の命の動きを自分ごととして積極的に捉えていくことです。

自分の「命」をクリエイティブにする

健康的なSQをもっている人は、健康的な人間関係を作り、自分にも素直に生きていて、しあわせです。不健全なSQ(未熟なSQ)を持っている人は、誰かを破壊的な関係に巻き込んだり、自分の感情を偽って暮らしています。

SQのおかげで人間は創造的になることができ、ルールや状況を変えることができる。そして限 界と遊ぶことができ、〝無限のゲーム”をすることができる。SQのおかげでわたしたちは、識別 することができる。道徳観を持ち、厳しいルールを理解と同情でやわらげることができ、同情や理 解が限界に達したら、もはや限界だと悟ることができるのである。わたしたちはSQを使って善悪 の問題にとり組み、実現していない可能性を心に描く。夢を見、大志を抱き、たとえ泥のなかにあ っても自分を奮い立たせるのだ。

「変えたい」という気持ち強さはSQの強さです。

「何かをしたい」という気持ちの強さはSQの強さです。

「きっと変えられる」という気持ちの強さはSQの強さです。

それが健全な願いであることを祈ります。

「命」の6つのタイプ

この本では魂を6つのタイプにわけています(ビッグファイブのようなものです)。

このそれぞれが成長する、とともに、他の「花びら」も大きくなって行く、というイメージです。どれか一つを伸ばしてみましょう。そうすると、その花びらを中心にして、いろいろな人もであったり、新しい自分を発見する力になります。「嫌いな教科」を「ふつう」にするよりも、「できる教科」を極める方がよい、という基本的なオトノネの方針にも合致します。

 

  • 一枚めの花びら―因習的なタイプ
  • 二枚めの花びらー 社交的なタイプ
  • 三枚めの花びら―学究的なタイプ
  • 四枚めの花びら―芸術的なタイプ
  • 五枚めの花びら― 現実的なタイプ
  • 六枚めの花びら―積極的なタイプ

 

自分の中で育たない花びらもあるでしょう。その時は、誰かと一緒になることで全体として花が咲きます。それこそが、「人間」ではないでしょうか。

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