日本語教育能力検定:言語・会話・敬語・比喩・音韻・品詞
日本語教育能力検定:学習ストラテジー・計画・テスト・評価・学習環境・カリキュラムは次の記事に書かれています。

- 日本語教育能力検定:言語・会話・敬語・比喩・音韻・品詞
- 言語変種・方言
- 規範主義「固定しよう」国家の統制のため
- ACTFLの21世紀の外国語学習スタンダーズは多言語社会の言語習得
- やさしい日本語 多文化共生社会
- 新若者方言「うざい」、ネオ方言「あかんやないか」は標準語と方言の混淆形式
- 転訛形(砕けた口語表現) すげぇ・帰らなきゃ
- 「れ足す言葉」は可能の重複「ら抜き」は省略
- 使用語彙はアクティブボキャ理解語彙はpassiveボキャぶらりー基礎語彙はbasic
- アコモデーション理論 相手に応じてスピーチスタイルを変える
- コンバージェンス(収束) スピーチスタイルを近づける
- ダイバージェンスはスタイルを「敢えて」一致させないこと。
- コード・スイッチングは相手・場所に応じて使用「言語」を変えること社会言語能力 プロフィシェンシー
- ダイグロシア社会はバイリンガルな社会
- クレオールとは、文法が整えられ、母語になったピジン
- バイリテラルは「4技能」全てできる。「1技能」でもバイリンガルと言える。
- 共通語・リンガフランカ・「とある国の共通語」とは言わない?2つ以上の地域の共通語common language
- 高文脈文化圏のスタイルは、「言いたいことを言わない」
- マレー語は膠着語と孤立語の特徴を合わせる。英語は膠着語と屈折語と孤立語の特徴を合わせる。
- 習得過程の言語体系 中間言語と誤用 言語の可変性
- コミュニケーション能力 談話能力 カナル&スウェイン
- エンブレムはジェスチャー、じゃーごんは隠語
- パラ言語情報は語用論に関わらない心的態度を表す言語情報のうち、音声を伴うもの
- 談話能力が欠如している例
- 「理解可能なインプット」を自分で増やす意味交渉インターアクションー相互行為
- 【リペア】は誤解を解く行為
- 協調の原理(丁寧さではない)
- 「私が先に並んでいましたよ」怒らせない ネガティブポライトねす
- オブラートに包むヘッジ(垣根)で非優先応答してフェイスを守る
- 言いさし表現「お願いがあるんですが・・・」省略して先を言わない
- 隣接ペアとは、会話のワンセット。挿入連鎖が挟まることもある
- 「ご飯をください」は「遂行動詞」をもつ直接発話行為。
- 「おなかすいた」は間接発話行為「遂行動詞」がない
- オーバーラップと共同発話は似ている?
- 「さっきの話なんだけど」ダイクシス直示は現場指示
- 5種類の敬語の違い
- 比喩表現
- 音韻・変音現象:聴解問題は、思い出す時間もない!
- 「おおさか」も「おうさか」も「オーサカ」と発音する。
- イントネーション(ギャル語)は文中にも存在しうる
- 有声音は、ほとんど声門閉じてる。ささやきは一部開いてる
- 音節の数は母音の数。拍はひらがなの数(拗音は前に吸収)
- 日本語のアクセントの特徴
- プロミネンスは、「質問」からは判断できない。
- 閉音節とは、子音が最後にくる音節badとか。
- 特殊拍の種類が違う= 「ー」「っ」「ん」の入れ替え
- 拍の長さが違う=「い」「う」「っ」の脱落
- やゆよひは真ん中(硬)
- にちしが来たら調音点
- たてとK破裂が来たら調音法
- 「ざっかや」「ぎんざ」破擦音(語頭・閉鎖音の後)
- 「し」と「しゅ」 舌の前後が違う(いとう)
- 「ま」と「ば」調音法 「ま」は鼻音「ば」は破裂音
- 曖昧な音はたぶん母音
- 拗音がつくと、真ん中にズレる(口蓋か)
- 母音の曖昧化:狭母音「い」「うɯ」は舌の前後が違う
- 狭母音「い」「うɯ」の無声化 SKi DeS
- 子音の鼻音化で「らはじき」が「な鼻音」に聞こえるのは調音法
- 促音「っ」:「無音区間」→呼気が止まる調音法
- 撥音「ん」
- 音位転換あきばはら
- 転音あめおと(発音しやすい母音に転じる)
- 連濁はなこえ(濁音化) 好き嫌いは濁らない
- 連声いんねん (仏教用語に多い)
- 音韻添加まんなか
- 品詞
- 拘束的モダリティmust 拘束・許可
- 対人的モダリティ 終助詞「よ、ね、よね、ぞ、っけ、かな、な」
- 対事的モダリティ 認識は推量・拘束は行為を制約する
- 動詞+テ形+補助動詞 みてみる
- 複合動詞は「て形」いらない 本来の意味を保っている語彙的複合
- 取立て助詞は英語でいう副詞 also, only, just, even 文面にはない情報を暗示して意味を加える助詞
- 並列助詞はand, or. 接続助詞は接続詞
- 従属接続的な 並列節and 歌を歌いながら歩いています。
- 内容節 同格のthatか修飾節
- 語の使い回し 転成語でなくても転成している語はたくさんあるけど
- 「こと」「もの」形式名詞 美しいことこの上ない
- 複合助詞=「に」+ 助詞 について、によると、によって
- 「冷やす」有対他動詞ー「冷える」有対自動詞
- 終助詞:「よ、ね、よね、ぞ、っけ、かな、な」
- 主語と述語のねじれ:形態的な間違い
- はーがー構文 SがV OがV(「を」で置き換えられる)
日本語教育能力検定:言語・会話・敬語・比喩・音韻・品詞
対義語
程度の副詞が使える「重い」「軽い」
立場上の「医者」「患者」
変化を表す「前進」「後退」
視点「貸す」「借りる」
絶対的「生」「死」「ある」「ない」
音読みの種類は 呉音・漢音・唐音(レア)
語種は、大和言葉(和語)、漢語、外来語、それらの混ざった混種語
呉音 仏教関係が多い | 漢音 | 唐音 特殊な読み方 |
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同訓異字があるかないか
同音異字 | 同訓異字 | 同音異義語 | |
回・会・開・快・改 | 暑い・熱い・厚い | 意外・以外 |
訓読みが和語。所ところは訓読み=和語
「肉にく」音読み。「茶ちゃ」音読み。
現在使っているのは近代語・古典で習うのは古代語
新語とは、過去には無かった物事を言い表すために新しく創り出された単語
熟字訓 意味残留 音不一致 大人
当て字 意味無し 音一致 珈琲
熟字訓 漢字単体に対してではなく、熟字単位で訓読み(訓)を当てたもののことです。漢字が元々持っている読み方とは全く異なる読み方をするのが特徴的です。例えば、「大人」には「おとな」という読みが当てられていますが、「大」が「お」なのか、「おと」なのかを判断することはできません。なぜなら熟字訓はそれ全体で一つの読みを持っているからです。昨日、大人、吹雪、小豆、眼鏡などもそうですね。
当て字 コーヒー珈琲「目出度(めでたし)」「矢張(やはり)」「野暮(やぼ)?
ヨーロッパは強弱・アジアは高低アクセント?
無アクセントは、東北・関東・九州
北関東、東北南部は無敬語地帯。敬語方言は西日本で発達。
無敬語地帯では、イントネーションや文末表現で敬意を表す。
言語変種・方言
言語変種は集団への帰属意識、連帯感、自己アイデンティティなどに関連すると考えられている。
社会方言 年齢、性差(感動詞や終助詞に現れる)、職業、階級など社会的な属性に基づく言語変種
集団語
・スラング(俗語)
・職業語
・術語(学術用語)
・隠語
基本語彙はある特定の分野で使われる語
その他:役割語(キャラ特有の言葉遣い)・若者語・
社会的にプラスなら顕在的威信を持つ標準変種
公的な場面で使用される高変種(H変種)
マイナスなら潜在的威信をもつ非標準変種
私的な場面で使用される低変種(L変種)

規範主義「固定しよう」国家の統制のため
方言は言語使用集団が固定されているうちに、集団内で変化が共有されることで生まれる
ACTFLの21世紀の外国語学習スタンダーズは多言語社会の言語習得
各言語の到達目標も設定されている。
21 世紀のアメリカにおいて、職場でのやりとりを英語でのみ行うという場合は次第に稀になってく るでしょう。学習者が国際関係の職業に携わるにしても、あるいは多言語社会で会社に勤めるにして も、英語以外の言語に関する知識は雇用者にとってますます大切な才能と理解されるようになるでし ょう。
言葉とコミュニケーションは人間生活の基本であり、多民族国家であるアメリカは、国の内外にお いて子ども達が多文化・多言語の社会環境に適応し、貢献できるよう教育しなければならない。子ど も達は英語の能力を高めると共に、1 つ以上の外国語を習得する必要がある。英語を外国語とする子 ども達は母語も伸ばさなければならない。
- コミュニケーション (Communication)
- 文化 (Cultures) の理解・共有
- コネクション (Connections) 情報の取得
- 比較 (Comparisons) 言語と文化
- コミュニティ (Communities) 他言語社会への参画
日本語スタンダード
jpf.go.jp/j/project/japanese/survey/area/country/syllabus/pdf/sy_honyaku_9-2USA.pdf
やさしい日本語 多文化共生社会
災害発生時に適切な行動をとれるように考え出された
外国人だけでなく、子どもや高齢者、障害者等とのコミュニケーションに非常に効果的なツールの一つとして、行政情報や生活情報、毎日のニュース発信など様々な分野で取組が広がっています。
やさしい日本語の作り方
https://www.moj.go.jp/isa/content/930005563.pdf
https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/288127.pdf
新若者方言「うざい」、ネオ方言「あかんやないか」は標準語と方言の混淆形式
新方言とは、若い世代が今広がりつつあり、改まった場面では余り用いられず(つまり文体が低く)、しかもいわゆる標準語、共通語とは語形が違うもの。ピジン?
・東京多摩地方の方言「うざったい」→新方言「うざい」
・北関東の方言「かったるい」→新方言「だるい」
ネオ方言とは、共通語と地域方言が接触し、二つの形式が混ざり合って生まれた言葉
共通語の影響のもとで生まれた新しい方言の形
「行かへなんだ」(関西方言)+「行かなかった」(共通語)→「行かへんかった」(ネオ方言)
「あきまへんがな」(関西方言)+「だめじゃないか」(共通語)→「あかんやないか」はさらに、「あかんやんか」「あかんやん」

転訛形(砕けた口語表現) すげぇ・帰らなきゃ
元々の形 | 転訛形(縮約形) | |
---|---|---|
1 | やめておく | やめとく |
2 | すごく | すげえ |
3 | しているの | してるの ⇒ してんの |
4 | 帰らなければ | 帰らなきゃ |
5 | やってしまいなよ | やっちゃいなよ |
「れ足す言葉」は可能の重複「ら抜き」は省略
「行けれる・読めれる・書けれる・飛べれる」動詞の可能形+可能の助動詞

Ⅰグループの汎化?

使用語彙はアクティブボキャ理解語彙はpassiveボキャぶらりー基礎語彙はbasic
基本語彙はある特定の分野で使われる語
アコモデーション理論 相手に応じてスピーチスタイルを変える
コンバージェンス(収束) スピーチスタイルを近づける
フォーリナートークは、母語話者が非母語話者に話しかけるときの修正・単純化
赤ちゃん言葉をお母さんが使うのもコンバージェンス。
ティーチャートークは、教室で教師が学習者にわかりやすいように話す言葉遣い。
教室内の発話はIRE/IRF型発話連鎖。(問→答→評価・フィードバック)
提示質問 先生の質問
指示質問 日常の質問
ダイバージェンスはスタイルを「敢えて」一致させないこと。
コード・スイッチングは相手・場所に応じて使用「言語」を変えること社会言語能力 プロフィシェンシー
スピーチスタイルは「言語」は変わらない
砕けた言い方(普通体)
フォーマルな言い方(丁寧体)。スピーチレベルと同じ。
ダイグロシアは社会レベルで言語が使い分けわれている状態
会話的コードスイッチング | 会話中のスイッチ |
---|---|
状況的コードスイッチング | 会話を始める前からスイッチ |
隠喩的コードスイッチング | 特定の語だけスイッチ |
ダイグロシア社会はバイリンガルな社会
ある社会において二つの言語変種もしくは言語が、互いに異なる機能を持って使い分けられている状態のこと。うーん。具体例が・・・
- スイスにおける、(1) 標準ドイツ語と (2) スイスドイツ語
- ハイチにおける、(1) フランス語と (2) ハイチクレオール
- ギリシャにおける、(1) カサレヴサ(文語)と (2) ディモティキ(口語の標準語)
- https://www.nihongo-appliedlinguistics.net/wp/archives/7605
- https://nihongokyoiku-shiken.com/features-of-daigrussia-examples/
クレオールとは、文法が整えられ、母語になったピジン
ピジンは、異なる言語を話す者同士が意思疎通するため、お互いの言語の要素を組み合わせて作られた接触言語。ハイチ語はクレオールで、ハイチの公用語だって!多言語主義は社会での併存・複言語主義は一人が複数言語を話す
単に複数の言語が社会の中に併存し、お互いに交流を持たない「多言語」と異なり、「複言語」とは、一人ひとりが程度の差こそあれ複数の言語を身につけ、かつ言語の背景にある文化を相互に理解したうえで交流し共存している状態のことです。
習得状況を示す際に用いられるガイドラインヨーロッパ言語共通参照枠CEFRの考え方は複言語主義。一人が複数の言語を使う。
多言語主義というのは、社会で複数の言語が並存していることを言います。(ダイグロシア)

バイリテラルは「4技能」全てできる。「1技能」でもバイリンガルと言える。
共通語・リンガフランカ・「とある国の共通語」とは言わない?2つ以上の地域の共通語common language
国語national languageは国の象徴。シンガポールはマレー語。
公用語official languageは政治的に使われている言葉。国語と何が違うんだよ。
スイスでは国語=公用語?
標準語は、他の方言に対して優位な方言を意味する。
国連の公用語はアラビア語、中国語、英語、フランス語、ロシア語、スペイン語
EUには現在23ヶ国語の公用語がある。
高文脈文化圏のスタイルは、「言いたいことを言わない」
次に使う人のことを考えましょう。
お姉さんなんだから。
みんなが見てるよ。
マレー語は膠着語と孤立語の特徴を合わせる。英語は膠着語と屈折語と孤立語の特徴を合わせる。
膠着語は(SOV)格助詞を持つ。
日本語・韓国語、モンゴル語、トルコ語、フィンランド語
抱合語(SOV)は動詞と名詞を混ぜて1単語にする。アイヌ語・エスキモー語。
孤立語は格助詞ではなく語順で意味を持たせる。
中国語。チベット語・タイ語・ベトナム語、
屈折語は格変化する。ラテン系の言語(フランス語・イタリア語など)、ギリシャ語、アラビア語
習得過程の言語体系 中間言語と誤用 言語の可変性
転移 母語の言語ルールを使うこと
語用論的転移:社会文化的規範を逸脱する例(文法的には正しい)
「Would you like to~?」を直訳して
「私と一緒にご飯に行きたいですか?」と言ってしまう。
逸脱しないが不自然な例(文法的には正しい)
「新しい薬が風邪を治しました」無生物主語
「私はどこにいますか」← Where am I?
文法的に間違う場合は、ただの転移
“When he comes back, I will tell him.” と言うべきところを、
“When he came back, I will tell him.” と訳してしまう。
“What do you think?” ではなく “How do you think?” と訳してしまう。

程度 | グローバルエラー 全体的な誤り |
発話の意味が間違えて伝わってしまう |
---|---|---|
ローカルエラー 局部的な誤り |
とりあえず伝わる | |
原因 | 言語間エラー 言語間の誤り |
語用論的転移 |
言語内エラー 言語内の誤り |
過剰般化・簡略化 |
誤用の種類と知らないけど頑張る付加のストラテジー
付加のストラテジー 知っている語彙で伝えようとする(間違うと「誤形成」)
過剰般化 知っているルールを間違って使ってしまう。(間違うと「誤形成」)
脱落 | 必要な「語」がない |
---|---|
付加 | 必要でない「語」がある |
誤形成 | 「語」は正しいが、「活用、接続」の仕方が違う
「高くても」とすべきところを「高かっても」とする。 |
混同 | 同じカテゴリー内の間違った「語」を使っている(ユニット形成のストラテジーによる誤用)
「私にとって漢字の勉強が嫌いだ」❌ |
位置 | 「語」は正しいが、語順が違う |
「食べられます」を「食べる、できます」と言う。
「うちにはテレビがない」を「うちにはテレビがあるじゃない」と言う
「ある」の否定形を知らなかったので、「ある」に否定の「じゃない」を付加した付加のストラテジーによる誤り
https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/teach/tsushin/reserch/pdf/tushin40_p14-15.pdf
逆行(バックスライディング)とは、一度修正された誤用が緊張や不安などの原因によって再び現れることです。
コミュニケーション能力 談話能力 カナル&スウェイン
談話は文脈を持ったまとまり
- テーマが一貫していること(一貫性)
- 語と語、文と文が意味的につながっていること(結束性)
フィーラー:えーと、うーんと、まぁ、そのぉ、
まとめ
エンブレムはジェスチャー、じゃーごんは隠語
エンブレム 言語の代行 |
意味が伝わっていない状態で身体動作で伝える。首を振る。手話。 |
---|---|
イラストレーター 意味の強調 |
意味が伝わっている状態で同時に身体動作で伝える。 |
アフェクトディスプレイ 感情の表現 |
感情を伝える。眉間に皺を寄せる、笑う。 |
レギュレーター 会話の調整 |
相槌。アイコンタクトなど |
アダプター 生理的欲求への対応 |
貧乏ゆすり、背中をかく、緊張で体のどこかを触る。 |
パラ言語情報は語用論に関わらない心的態度を表す言語情報のうち、音声を伴うもの
話す速さ、声の高さ、ポーズ、プロミネンス、声色、イントネーション、咳払い?、ため息?、笑い?、相槌、フィラー(「えー」、「あのー」など)、沈黙 等?
許可・同意を意味する頷きや弁別機能を持つアクセントはパラ言語情報ではない?

談話能力が欠如している例
・「ここはどこですか」「地球です」
・「トイレはどこですか」と聞かれたとき、「あそこです」ではなく「事務室の隣にトイレがあります」と答えてしまう
「理解可能なインプット」を自分で増やす意味交渉インターアクションー相互行為
交渉会話は交渉、意味交渉は「理解」
- 「じゃあ、留学してんですね。」と自分の理解が正しいか確認する。・・・確認チェック✴︎アクティブリスニング
- 「私の話、分かりましたか。」と相手が理解できたか確認する。・・・理解チェック✴︎アクティブリスニング
- 「よくわからなくてすみません。」と理解できなかったことを謝る。×
- 「どういうことでしょうか。」と理解のためにさらに情報を求める。・・・明確化要求も意味交渉

【リペア】は誤解を解く行為
聞き間違え、言い間違え、言葉探し、誤解などの問題に対処するときに行う会話内での活動です。「あ、違ってたー!」
協調の原理(丁寧さではない)
協調の公理は、言外の意味に対しても適応される(推論)?
「様態の公理」は、「簡潔かつ明瞭に述べよ」
「質の公理」は「自分が嘘や偽りだと思っていること、確信を持てないことを言うな」
「関係の公理」は「関係のあることをいえ」
「私が先に並んでいましたよ」怒らせない ネガティブポライトねす
フェイス(メンツ)を侵害する言葉と、ポライトネスストラテジー
「割り込まないでよ」 フェイスの侵害(邪魔されたくない、干渉されたくないという自由を望む欲求の侵害)
ポジティブポライトネスは相手を喜ばせる(褒め)。
https://ninjal-usamilab.info/lab/pdf/monograph/2009b.pdf
オブラートに包むヘッジ(垣根)で非優先応答してフェイスを守る
相手の意に反する後ろめたさをぼやかすために使う表現
✴︎「みたい」は助動詞でありヘッジではない。
「たぶん」「かもしれない」「だと思うけど」「それはちょっと…」の「ちょっと」や「まあそうだけど…」の「けど」など。

A:なんで明日こないの?
B:最近、けっこう忙しいし。行きたいんだけど

言いさし表現「お願いがあるんですが・・・」省略して先を言わない
隣接ペアとは、会話のワンセット。挿入連鎖が挟まることもある
優先応答とは、期待に添った答え:要請 ー 許可
非優先応答とは、期待に添わない答え:苦情 ー 弁明

否定応答は言われたことを否定する。
肯定応答は言われたことを肯定する。
肯定も否定もしないで受け流すのは回避。
挿入連鎖
A:①暇? 遊びにいこう?
B:②バイトないの?
A:③うん、ないよ。
B:④じゃあいこっか。
「ご飯をください」は「遂行動詞」をもつ直接発話行為。
発語行為「ご飯をください」と言うこと。
発語内行為「食べ物をください」と依頼すること。
発語媒介行為 発話内行為を受け、聞き手が行為をすること。
発語内行為は命令、助言、約束、誓い、祝辞、謝罪、感謝、提案、勧誘、祈願、感嘆
断言型(assertives) … 断言する、答える
行為拘束型(commissives) … 約束する、保証する
行為指導型(directives) … 命令する
宣告命名型(declarations) … 通知する、命名する
心理表出型(expressives) … 感謝する、謝罪する
明示的発語内行為(遂行動詞あり)をすれば発話行為とみなされる。
「おなかすいた」は間接発話行為「遂行動詞」がない
発語行為「おなかすいた」と言うこと。
発語内行為「おなかすいた」と言うことにより「食べ物をください」と依頼すること。
発語媒介行為 発話内行為を受け、聞き手が行為をすること。
「時計持ってる?」「寒いね」「5分後に閉店します」
含意的発語内行為(遂行動詞なし)をすれば間接発話行為とみなされる。
https://dlisv03.media.osaka-cu.ac.jp/contents/osakacu/kiyo/DBd0450808.pdf
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/ER/0025/ER00250L037.pdf
「遂行文」は、成功・失敗の対象になる。
「記述文」は真・偽の対象になる。
気象庁が発表する災害情報の多くは、形式的には「記述文」であり、自治体が発令する避難指示・勧告は、形式的には「遂行文」である。https://www.jstage.jst.go.jp/article/jasdis/14/0/14_1/_article/-char/ja/
オーバーラップと共同発話は似ている?
先取り発話 | 「A:あの人 → B:すごいイケメンだったね。」のように、話し手の言おうとしていることを聞き手が先取って話し、一緒に発話を作り上げること。 |
---|---|
割り込み発話 | 「A:あの人 → B:うん、我慢できない。 → A:本当に臭うね。」のように、話し手の発話の中に聞き手が割り込むこと。 |

「さっきの話なんだけど」ダイクシス直示は現場指示
現場指示:発話場面によって意味が変わる。
文脈指示:非直示
「そこ」であっても、同一の発話内の「そこ」は文脈指示。
「駅まで歩いて、そこから電車に乗ります」
相手の話に出てきたものを指すのも文脈指示。
「昔2人で迷子になったときのこと覚えてる?」
「あのときは大変だったねー」
相手と自分が対象と同じ距離にいる時は「あれ」「あの」
相手と自分が別の距離(一方が知らない)時は「これ」「それ」
「翌週」はダイクシス直示表現ではない。発話時(点)を基準としているわけではないから?
人称直示(私)、時間直示(今、さっき、昨日)、場所直示(そこ、あそこ、右)、談話直示(会話の文脈)、社会直示(敬語)、移動直示。

5種類の敬語の違い
北関東、東北南部は無敬語地帯。敬語方言は西日本で発達。
無敬語地帯では、イントネーションや文末表現で敬意を表す。
素朴敬語:尊敬語・謙譲語1
対者敬語:謙譲語2・丁寧語
御殿様⇒御前様⇒お前様⇒お前⇒おめえ
御女中⇒女中⇒女中⇒家政婦⇒お手伝いさん⇒ハウスキーパー
「敬語の指針」を読むとスッキリする使い分け
尊敬語は主語にあたる人を立てる。
「部長がご出社になりました」(尊敬語)
部長が出社して尊敬語を使うことは現実にはないだろうけれど。
謙譲語1は主語ではない人を立てる。
部長に「課長にご説明しました(謙譲語1)」といったら、課長を立てて部長を立てていない。
しかしこの状況で部長を立て図に課長だけ立てるのは気が引ける。
ということで、「課長に説明いたしました(謙譲語2)」を使う。
丁重語と言われる謙譲語2は丁寧語とセットで使われる。
自分を下げることで他の人を立てることができる。
丁寧語はタメ口を叩くのは気が引けるが、素朴敬語を使うのも変だというときに使う。
美化語は立てる人に関わるモノを立てる。
立てる人が触れるものにも敬意を払う。
もちろん、丁寧な言い方として使うこともできる。
「お手洗いはどこですか?」
美化語は敬語ではあるが、尊敬語でも丁寧語でもない。
美化語はただ単にものをきれいに見せる言葉。
「お正月」「お米」は米を美化した言葉。
「お名前」「ご住所」「お忙しい」は(関係する)対象が人であり尊敬語。?
先生の「お鞄」は尊敬語。
尊敬語 「お読みになる」動作主への敬語【が】
お(ご)ーなさる・される
お(ご)ーになる
↑お(ご)+「なさる・される」はNG。
出発なさる(尊)
ご出発になる(尊)
ご出発なさる(尊)はグレーゾーン
ご出発される(尊)もグレーゾーン
「ご説明する」は謙Ⅰ【を・に】ー動作主は私
お(ご)ーする
https://core.ac.uk/download/35408985.pdf
「説明いたす」は謙Ⅱ(動作主も対象もいないが敬語)
謙譲語1は、使うときに必ずかかわる相手がいます。その相手に対して、敬意を示す表現です。(伺いますー場所に対して自分を下げる)
謙譲語2は非常に改まった場面で使う?(参りますー相手に対して自分を下げる)
尊敬語(動作主への敬語) | 謙譲語Ⅰ | 丁重語(謙譲語Ⅱ) | |
す る | お(ご)
なさる なされる される |
お(ご)
ーする |
いたす |
行く・来る | お(ご)ーになる
お越しになる いらっしゃる |
伺う | 参る |
言 う | おっしゃる | 申し上げる | 申す |
知る・思う | お(ご)ーになる
お思いになる |
存じ上げる | 存ずる |
い る | いらっしゃる | おります | |
あ る | ございます | ||
聞く・尋ねる | お(ご)ーになる
お聞きになる お尋ねになる |
「お聞きする」「お伺いする」「お尋ねする」
|
「拙」:拙著、拙宅、拙稿、拙文、拙者、拙僧「小」:小生、小社
「弊」:弊社、弊店、弊行(銀行の言い方)「愚」:愚息、愚弟、愚見、愚作、愚考、愚行
「粗」:粗品、粗茶、粗餐、粗酒粗肴(そしゅそこう)「寸」:寸志、寸説
非相互的上下関係の絶対敬語。ー韓国
相互的親疎関係の相対敬語。ー日本
お読みになっ「て」くださる は 尊敬連結OK
「おVになる」田中さんは毎朝、新聞をお読みになります。
「お(ご)」+「れる」二重敬語はNG
尊敬の助動詞「れる」は他の敬語表現と一緒に使ってはいけない。二重敬語
ご出発される(尊敬語) は不適切
ご覧になられる も不適切
ご出発になる(尊) は適切
ご覧になる(尊) は適切
お読みになられる は 二重敬語である。(不適切)
お読みになる が適切
おっしゃる(尊敬語) 適切
おっしゃられる 不適切
敬語の指針 https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/hokoku/pdf/keigo_tosin.pdf
http://www.nihongokentei.jp/common/jyuken-pamph.pdf

先生が話されます。適切
お客様が来られます。適切
授受・受益表現(恩恵・感謝)は補助動詞「してくれる」も含む
授受動詞とは、「くれる」「くださる」「やる」「あげる」「さしあげる」「もらう」「いただく」
例(1)佐藤さんが 日本語を教えた。
例(2)佐藤さんが 日本語を教えてくれた。
お電話くださり、ありがとうございます。(電話をしてくれた人)
お電話いただき、ありがとうございます。(恩恵をもらったこと)
どちらでも良い。https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/hokoku/pdf/keigo_tosin.pdf
物の移動方向
- もらう・お受け取りになる(尊)・いただく(謙)
- あげる・くださる(尊)・差し上げる(謙)
「くれる・くださる(尊)」は「ウチソト」例:心配してくれる。受け取ってくれる。

「させて(許可)いただく(恩恵)」は・・・許可と恩恵の謙譲語
基本的に他者の許可を得た上で、自分が行うことについて、その恩恵を(「させていただく」側が)受けることに対して敬意を払っている場合
体調不良が考慮され、別の日にテストを受けさせていただきました。
提出された書類の確認させていただきます。

比喩表現
直喩と隠喩は明確に区別される。直喩をメタファーとは言わない。
赤ずきんちゃんは換喩。
白雪姫は隠喩。
「口うるさい人」を「お局さん」と言うのは、
近隣性がなく、上位概念でもないため、隠喩(類似性)と判断する。
「メタファー(隠喩(いんゆ))」は類似性による抽象の具体化
「心が折れてしまった」は心の状態を「折れた」と具体的に表現している。
*「~のようだ」を用いるのは「直喩」
「重要なもの」を「国の宝」と言う。
「口うるさい人」を「お局さん」と言う。
「抽象的な分かりにくいもの」を「具体的なわかりやすいもの」で表します。
「~のようだ」などの形は用いません。
- 「彼女は天使だ」
- 「雪の肌」
「メトニミー(換喩)」は隣接性を持つnomeにmeta置換
「働かないでぼーっとしている人」を「窓際族」と言うのは、換喩。(実際に近くに存在するもので置き換える)
- 「昨夜は鍋を食べた。」=「昨夜は鍋(の中身)を食べた。」
- 「洗濯機が回る。」=「洗濯機(の中の洗濯層)が回る。」
- 「ショパンを聴く。」=「ショパン(の作った曲)を聴く。」
- 「霞ヶ関」=「日本の官庁」
- 「シリコンバレー」=「アメリカのIT業界」
「シネドクキ(提喩)」は包摂syn関係による抽象化
具体的なものを指さない例
「不幸があった」は色々な「不幸」のうちどれかを指す。
「おめでた」は妊娠・出産・結婚も表す(知らなかった)
「飲みにいく」はどこに飲みにいくかわからないがどれかを指す。
具体的なものがわかる例
「花見」に行く。(桜を見る)
上位概念で下位概念を指したり、下位概念で上位概念を指したりします。たとえば、「花見に行く」という提喩の表現は、「花」という上位概念で、「桜」という下位概念を指しています。実際に見に行くのは「桜」ですが、「花」と表現しています。
例:
- 「花見に行く」(「花」という上位概念で、「桜」という下位概念を指す)
- 「人はパンのみに生くるにあらず」(「パン」という下位概念で、「食べ物」という上位概念を指す)
「ドカン音」「シーン態」無生物「ふらり容」「ドキッ!情念」
「ふらふら」は音ではないので擬態語。
語を重ね畳語:「赤々」「生き生き」「薄々」「渋々」「人々」「ますます」
様態副詞・情態副詞
音韻・変音現象:聴解問題は、思い出す時間もない!
暇な時に文法用語の具体例をあらかじめ書いておくべし。
問題6の間違いの箇所はメモるべし。
「おおさか」も「おうさか」も「オーサカ」と発音する。
「オ(オ段)+ オ」と「オ(オ段)+ ウ」は同発音(長音として処理する)
エ列の長音:エ列の仮名に「え」を添える。
「を」は/o/
長音記号「ー」はカタカナ専用
基本、おとうさんが◯でおとおさんは❌
例外:おおかみ、おおやけ、こおり、こおろぎ、ほのお、とおり、とおる、おおい、おおきい、とおい、おおむね、おおよそ
アクセントはそのあとにつく助詞まで含めて教えたほうがいい
拗音の直音化は拗音の脱落
イントネーション(ギャル語)は文中にも存在しうる
半疑問表現 相手の反応をみる
句末イントネーションは句読点の前にも適用「でも、あsdgあ」
アクセントの下り目は句末以外の部分
プロミネンスは学習者と訂正版の高低の差で判断。学習者が「不要なプロミネンス」を出していることがある。句末イントネーションとコンビになることがある。
有声音は、ほとんど声門閉じてる。ささやきは一部開いてる
子音は妨げてる。母音は妨げていない。
有気音といえば中国語と韓国語!
https://bensei.jp/images/nakami/28000nakami.pdf
音節の数は母音の数。拍はひらがなの数(拗音は前に吸収)
あい 1音節 2拍
ケーキ 2音節 3拍
「きて」kite 2音節、2拍
「きって」kitte 2音節、3拍
チョ|コ|レー|ト 4音節、
チョ|コ|レ|ー|ト 5拍
特殊拍「ん」「っ」「ー」は1拍として数える。
特殊拍「ん/N/」「っ/tt/」「ー連母音」は1音節として数えない。
長母音、連母音はまとめて1音節。
日本語のアクセントの特徴
1拍目と2拍目は必ず高さが違う。
高いところは絶対1か所しかない。
プロミネンスは、「質問」からは判断できない。
プロミネンスは、「正解」から聞き取るしかない。
「何がいますか?」と質問があっても、答えにプロミネンスが必要ない場合もある。
- 不適切なプロミネンスを出している(学習者)
- 適切なプロミネンスを出していない(学習者)
閉音節とは、子音が最後にくる音節badとか。
特殊拍の種類が違う= 「ー」「っ」「ん」の入れ替え
長音・撥音・促音
しゅーきょう しゅっきょう
しゅってん しゅんてん
間違えるものなのか?
拍の長さが違う=「い」「う」「っ」の脱落
「ようい」を「よい」という「ずこう」を「ずこ」という「あそぼう」を「あそぼ」という
「けいざい」を「けざい」という
「おとーさん」「おとさん」
「きって」「きて」
ちなみに拗音はくっつく音と合わせて1モーラ
やゆよひは真ん中(硬)
にちしが来たら調音点
「ち」と「つぃ」→ 調音点(にちし)
「つ」「ちゅ」→ 調音点(にちし)
「せ」と「しぇ」→ 調音点(にちし)
「し」「すぃ」→ 調音点(にちし)
「す」と「しゅ」→ 調音点(にちし)
「こ」と「きょ」→ 調音点(やゆよ口蓋化)
たてとK破裂が来たら調音法
「ち(にちし)」と「てぃ(たてとK)」は両方
「ちゅ(にちし)」と「きゅ(たてとK)」は両方
「つ」と「とぅ(たてとK)」は調音法のみ
「ざっかや」「ぎんざ」破擦音(語頭・閉鎖音の後)
「ざっかや」「ぎんざ」
「いざこざ」の時は摩擦音(語中・語末)
「し」と「しゅ」 舌の前後が違う(いとう)
「ま」と「ば」調音法 「ま」は鼻音「ば」は破裂音
曖昧な音はたぶん母音
「えんそう」が「いんそう」に聞こえる → 舌の高さが違う
「い」「え」→ 舌の高さが違う
「い」「う」→ 舌の前後が違う
「お」だけが円唇
「しゅ」も唇はつぼめない
「ぶ」と「ぷ」→ 声帯振動
「じぶん」を「じぷん」
拗音がつくと、真ん中にズレる(口蓋か)
きぇ け
みゃ・びゃ み・び
①鼻音か鼻音以外か確実に消す。
②にちしは舌の背
舌の先端 | 舌の前 | 真ん中(硬) | 後ろ(軟) | 声門 | |
鼻音 | n なぬねの | ɲ に べっとり
|
|||
破擦
(空道ない時もある時もある) |
t, d 、たてと(破裂)
ts つ |
t∫ ち、dʒぢ ピッタリ
|
k, g(破裂) | ||
摩擦
(空道あり) |
s さすせそ
z づ まったり空道 |
∫し、ʒじ とんがり空道
|
ç ひ
|
h はへほ | |
ら | j やゆよ | ɰ わを |
母音の曖昧化:狭母音「い」「うɯ」は舌の前後が違う
「えんそう」が「いんそう」に聞こえる → 舌の高さが違う
「しゅってん」が「しってん」に聞こえる → 舌の前後が違う
「しぅ」「し」 →舌の前後が違う
口が狭い「い」「うɯ」舌の前後が違う
歯茎につく「い」「え」は舌が前にいく
「お」だけが円唇
「しゅ」も唇はつぼめない
狭母音「い」「うɯ」の無声化 SKi DeS
①/i/,/u/が無声子音に挟まれたとき
②無声子音に/i/,/u/がついた音が語末あるいは文末に来たとき
「すき(好き)」 「きく(聞く)」 「くさ(草)」 「つき(月)」 「した(下)」 などの単語の中の、無声子音に挟まれた母音は無声化して聞き取りにくくなります。
また、これらの音が文末に来たときも無声化が起こりやすく、特に「〜です」の「す」、動詞の「〜ます」形の「す」は普通無声化します。
子音の鼻音化で「らはじき」が「な鼻音」に聞こえるのは調音法
「こんらん」が「こんなん」に聞こえる。
促音「っ」:「無音区間」→呼気が止まる調音法
一切、は「っ」の音に/s/を含み、発音される。
一点、は音が舌先で止められている「っ」
学校、は音が舌奥で止められている「っ」
撥音「ん」
直後の子音と同じ調音点になる。
片仮名語の特徴には「拗音」がある。オリジナルの日本語にはない。
ティラミス、モーツァルト。
「ベット」は本来、「ベッド」が正しい、。
音位転換あきばはら
音位転換(音素・語レベルで位置が入れ替わる)
オヒルネ オヒヌレは「子音だけ」入れ替わっている。
例)「新しい」:あらたし→あたらし
「秋葉原」:あきばはら→あきはばら
「舌鼓」:したつづみ→したづつみ
「雰囲気(ふんいき)」を「ふいんき」と読んでしまったり、「とうもろこし」を「とうもころし」(となりのトトロのメイ)と読んでしまうのも音位転換のせい。
転音あめおと(発音しやすい母音に転じる)
- 雨(あめ)+ 音(おと)→ 雨音(あまおと)(「め」→「ま」)
- 「雨(ame)」+「傘」→「雨傘(amagasa)」
これは?
「おはやい」+「ございます」→「おはようございます」
連濁はなこえ(濁音化) 好き嫌いは濁らない
和語が合わさるときは連濁します。(基本。例外多々あり)
- 鼻(はな)+ 声(こえ) → 鼻声(はなごえ)
- 青(あお)+ 空(そら) → 青空(あおぞら)
- 花(はな)+ 火(ひ) → 花火(はなび)
漢語・外来語が合わさる場合は原則として連濁しません。
① 和語でも、並列構造の場合は連濁しないことが多い。
- 好き(すき) + 嫌い(きらい) → 好き嫌い(すききらい)
- 山(やま) + 川(かわ) → 山川(やまかわ)
- 飲み(のみ) + 食い(くい) → 飲み食い(のみくい)
② 和語でも、後ろの語に濁音がある場合は連濁しないことが多い。
- 春(はる)+風(かぜ) → 春風(はるかぜ)
- 合(あい)+鍵(かぎ) → 合鍵(あいかぎ)
- 通学(つうがく)+ かばん → 通学かばん(つうがくかばん)

連声いんねん (仏教用語に多い)
連声れんじょう(つなげるための鼻音化)
- 反(はん)[han] + 応(おう)[oo] → 反応(はんのう)[han-noo]
- 「因縁」:いんえん→「いんねん」
音便(促音・撥音化する)
- とり + かかる → とっかかる(「り」→「っ」)
- ぶつ + なぐる → ぶんなぐる(「つ」→「ん」)
音韻添加まんなか
ま(真)+なか(中)➔まんなか(真ん中)
ma+naka➔mannaka 他の例:massiro真っ白 harusame春雨
音韻脱落(おんいんだつらく)
音韻が脱落して音韻数が減少する現象
かわ(河)+はら(原)➔かわら(河原)
kawa+hara➔kawara 他の例:ariso荒磯
音韻融合(おんいんゆうごう)
前接語と後接語の音が合わさる現象
きうり➔きゅうり(胡瓜)
kiuri➔kyuuri 他の例:かりうど→かりゅうど(狩人)
品詞
学校文法は橋本進吉
日本語教育文法では語幹と活用語尾に切り離さない。
その分、日本語教育文法では辞書形、ます形、て形、ない形、ている形、た形、ば形、意向形、可能形、使役形、受身形、命令形などたくさんある。
動詞の分類(意味不)「ーている」が継続中か、結果か。
あの豚は太っている。 「第4種の動詞」 状態動詞ではない!!!!
あの人は、太っている様子をしている、と形容詞的に述べています。これは「単なる状態」「ある状態、性質を帯びていること」を表す「第4種の動詞」の用法です。
これを食べたら太る。「結果の状態」を述べている。結果が残る。「瞬間動詞(変化動詞)」の用法です。
状態動詞「~ている」の形にならない。
ある、いる、(可能の)できる、要する、値する、など。
販売・移動 継続(動作)動詞
「動作が進行中」であることを表す。「ている」の形で使える。
(1)人間の動作を表すもの:読む、書く、笑う、泣く
(2)自然現象を表すもの:散る、降る、咲く、など。
発売・到着 瞬間(変化)動詞
行為は終わっているが変化した結果が残っている。「ている」の形で使える。
死ぬ、(電気が)つく、消える、触る、届く、決まる、到着する。
見つかる、始まる、終わる、など。
雨のせいで川の水が増えている。
第四種の動詞は形容詞っぽい
常に「~ている」の形で用いられる?物事の性質や様子を表す動詞。。
そびえる、すぐれる、ずば抜ける、ありふれる、似る、
(水が)澄む、(角が)とがる、高い鼻をする(している)など。
助数詞:個、枚、などの単位
数量詞:◆基数詞(数量)one◆序数詞(順番)first
日本語には序数詞がない。
日本語教育文法は「形容動詞」でなくイ形容詞「だ」なし
い形容詞(形容動詞)は
「だ」なしで文を終わらせられる。
い形容詞とな形容詞の混合
安いだった(な形容詞の活用) → 安かった(い形容詞の活用)
違い 名詞 違う イ形容詞(そのまま動詞的に使える)
「暑い」はい形容詞
イ形容詞 | 名詞修飾 |
暑い | 暑い日 |
おいしい | おいしいりんご |
大きい | 大きいかばん |
いい | いい店 |
ナ形容詞(形容詞)は「だ」に接続できる。
な形容詞と動詞の混合
夢中している → 夢中だ(な形容詞)
「夢中な人」の夢中は「な形容詞」扱い
「夢中である」の夢中は「名詞」扱い
な形容詞(形容詞)は
「だ」に接続できる。
「おかしな話」はな形容詞ではなく「連体詞」(連体詞は名詞が来ないと使えない)。は?
「おかしい話」は「い形容詞」(終止形がある。形容動詞として使える)
「静かな海」は「静かだ」とできるのでな形容詞
「小さな犬」は連帯し。「小さい犬」はい形容詞。

い形容詞:上手い絵、美味しい食べ物
「違い」は動詞「違う」の連用形
次の4つは連体詞
大きな家
小さな公園
いろんなこと
おかしな話
助動詞:古文で活用を覚えたやつ
助詞:てにをはが、から、より、まで。とか。
「糖度が増したトマト」はアスペクト(時制絡み)ではない。
直前 | 荷物を置くところ |
---|---|
開始 | 荷物を置く |
進行中 | 荷物を置こうとしている |
完了 | 荷物を置いた |
完了直後 | 荷物を置いたばかり |
結果や状態が継続 | 荷物が置いてある |
結果や状態の消滅 | 荷物が置いてあった |
アスペクトではない「た」:感情の「た」、仮定法的「た」
①明日は日曜日だった。(想起)忘れてた!
②あっ、バスが来た。(発見)キタキタ!
③お名前はなんとおっしゃいましたか。(回想)忘れちゃった!
④さあ、奥さん、買った、買った。(催促)買ってよ!
⑤6時に出ればもう着いていた。(反事実)仮定法的

ヴォイスとは、動詞の形態で格関係も変わる表現
迷惑な意味をもつ受身表現:財布を 盗まれた。 雨に 降られた。
直接受身文 動作主が「に」「から」「によって」で明記されている
文 | 対応する能動文 | |
---|---|---|
受動態 | 田中が先生に叱られた | 先生が田中を叱った |
使役態 | 息子に掃除させる | 息子が掃除する |
使役受動態 | 私が先生に早退させられる | 私が早退する |
可能態 | 彼がギターが弾ける | 彼がギターを弾く |
自発態 | 昔のことが思い出される | 昔のことを思い出す |
相互態 | 私が彼と殴り合う | 私が彼を殴る |
拘束的モダリティmust 拘束・許可
対人的モダリティ 終助詞「よ、ね、よね、ぞ、っけ、かな、な」
「だよね?」
対事的モダリティ 認識は推量・拘束は行為を制約する
認識的モダリティ | 確信・断定 | にちがいない、はずだ |
---|---|---|
推量 | だろう、まい | |
蓋然性判断 | かもしれない、にちがいない | |
証拠性判断 | らしい、ようだ、そうだ | |
当然性判断 | はずだ | |
伝聞 | そうだ | |
説明 | のだ、わけだ | |
拘束的モダリティ | 適当 | べきだ、ほうがいい、~ばいい |
義務/必要 | しなければならない、ざるをえない | |
許可 | してもいい、のだ | |
禁止 | してはいけない |
動詞+テ形+補助動詞 みてみる
動詞+テ形+補助動詞:で使用。なんらかの意味を付け加える。「いる ある みる おく しまう あげる もらう くれる いく くる」などがある
「手紙を書く(動詞)」「手紙を書い(動詞)ている(補助動詞)」
「着物を着る(動詞)」「着物を着(動詞)てみる(補助動詞)」
「学校に行く(動詞)」「学校に歩い(動詞)ていく(補助動詞)」
「様子を見る(動詞)」「様子を見(動詞)てくる(補助動詞)」
「メモを残しておく」「小遣いを全部使ってしまう」
複合動詞は「て形」いらない 本来の意味を保っている語彙的複合
- 書き直す、使い続ける(語彙的)
- 見えてくる、座ってみる(統語的)実際に「来る」のでも「見る」のでもない
- https://nihongokyoshi-net.com/2020/04/03/compaund-verbs/
取立て助詞は英語でいう副詞 also, only, just, even 文面にはない情報を暗示して意味を加える助詞
限定する(取り立てて述べる)意味を持つ副詞
「も」は並立だってさ。
例:(「も」「まで」「さえ」「だけ」「ばかり」「しか」「こそ」「など(なんか・なんて・なんぞ)」「くらい」「でも」)
並列助詞はand, or. 接続助詞は接続詞
- 並列助詞の「と」 【総記】
- 並列助詞の「も」 【累加】
- 並列助詞の「に」 【加算】
- 並列助詞の「か」 【選択】
- 並列助詞の「や」 【例示】
- 並列助詞の「とか」 【例示】
- 並列助詞の「だの」 【例示】
従属接続的な 並列節and 歌を歌いながら歩いています。
従属接続的
電車に乗って、学校へ行きます。
毎日遅くまで働いて、とても疲れました。
コップが倒れ、水がこぼれた。
今日は暑くなくて過ごしやすい。
等位接続的
コップは壁に当たって、粉々に割れた。
ビールを飲んで、餃子を食べました。
従属節内は原則「が」ルールを伝えてあげましょう。
例外)私は10万円とられたのに、彼は無料だった。
内容節 同格のthatか修飾節
引用節は補足節
ロッカーから金のネックレスが盗まれる 事件 が発生した。
麺をすする 音が大きく響いた
語の使い回し 転成語でなくても転成している語はたくさんあるけど
(1)動詞から名詞になった言葉…動き・煙・企て・楽しみ・勉(人名)。
(2)形容詞・形容動詞から名詞になった言葉…遠く・近く・寒け・重み・ゆたか(人名)など。
「こと」「もの」形式名詞 美しいことこの上ない
「こと」が他の言葉で置き換えられる場合は「実質名詞」。使われ方で「形式名詞」にもなる。
「はず」「とき」「の」「わけ」
猫と遊ぶのが好きです。
私も舐められたものだ。
バレないはずがないのに

複合助詞=「に」+ 助詞 について、によると、によって
「冷やす」有対他動詞ー「冷える」有対自動詞
死ぬ、泳ぐ、走る 無対自動詞
感じる、話す、忘れる 無対他動詞
終助詞:「よ、ね、よね、ぞ、っけ、かな、な」
19.1 終助詞
19.1.1 ね(え):同意・確認
[同意]「ね」で同意したり、同意を求める「ね」に対して「ね」で答えています。[確認]、聞き手に対して何かを確認する時、「ね」を付け、上昇調で言います。
[主張] もう一つ、自分の考えを相手にはっきり示す「ね(え)」があります。
それは違いますね(え)。(相手の考えに反対して)
[依頼・命令と]きっと来てくださいね。いっしょに行きましょうね。
[疑問文と] あした、君も行くかね? 先生、これでいいですかねえ。
願望を表す場合もあります。
雨が降らない(です)かねえ。
19.1.2 よ:主張・明示 「この本は面白いですか」「ええ、面白いですよ↑」
命令、依頼にも付きます。さらに確認し、押し付ける感じです。
明日来てくださいよ。
やめるのかよ。いいのかよ。大丈夫かよ。
[よね] 「よ」と「ね」を合わせた言い方もあります。19.1.3 な(あ)
a.禁止 行くな! そんなことをするな。 眠るな!
b.くだけた命令 ここはいいから、早く行きな。
c.感嘆 きれいだなあ。
d.確認 これはだめだな。 君も行ってくれる(だろう)な? 明日も晴れるかな。
まあ、こんなもんだよな。これを下さいな。 いっしょに行こうな。
19.1.4 わ 女性のことば いいわ。/いいですわ。
19.1.5 さ まあ、いいさ。
19.1.6 ぞ 俺はあきらめないぞ。絶対に行くぞ。
主語と述語のねじれ:形態的な間違い
彼の特技は、英語を話します。
私が書いた記事は、会社のホームページに掲載している。
はーがー構文 SがV OがV(「を」で置き換えられる)
SがV 彼には勢いがある。ご飯はコゲが美味しい。
OがV この鳥は言葉が(を)理解できる。
指定文 「あの人は太郎だ」「太郎はあの人だ」
措定文 「あの人は冷たい」「冷たいはあの人だ」
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