富山県は教育県か【全国学力テストの真実】高校生が払うツケ

自称進学塾オトノネ

富山県は教育県か【全国学力テストの真実】高校生が払うツケ

オトノネに問い合わせがあり、「なんで実際はこんなに学力が低いのに全国学力テストの成績が上位なのでしょうか」という問い合わせがあったので、真面目に調べて見ました。

肝心なことは、「富山県は教育県だ」「みんなできて当然だ」と思わないことです。メディアの情報に惑わされない情報リテラシーが大切な時代です。

さぁ、本題に入りましょうか。。。

富山県、石川県、福井県、北陸三県は教育熱心だ、教育県だといわれる理由の一つに全国学力テストの結果がある。「富山県はいつも上位!すごいぜ!みんなやればできるぜ!がんばれがんばれ!」というプラセボ効果と、課題の一つの機能である「親の説得」にこの情報が潜在的に使われているわけだが・・・さて、全国学力テストの結果を正しく、誠実に、みてみよう。

なるほど、たしかに順位は高いし、偏差値に換算したときも、まさに「優等生」だが。だがしかし。肝心なことを2つほど、見逃している。

「教育県」と言われる意味と合わせて、全国学力テストの見方を知りたい方は続きを読んでみてください。(有料です)

まずは文部科学省が公開している表をまとめ直しました(2018年の結果を使いました)。

見逃している点その1:実際の点数差

数字がたくさん書いてありますね。では、次の表をよく見てください。

情報を抜き出しただけです。国語のA問題は32問あります。全国の都道府県のうち最高正解数は25.6、石川県は25.3、富山県は24.9、全国平均が24.3、そして最低正解数は22.9という見方をしてください。

そうすると、、、富山県は全国の平均とほとんど変わらない点数だし、石川県も「問題1つ」分だけしか正解数が多くありません。(国語以外の表も同様にみてください)

これを偏差値にすると、実態がわからなくなります。あまりにも点数差がないので、小さな点差が大きな偏差値の差になってしまいます(たとえば沖縄県をみてください)。

正解数が1問多いだけで、「上位だ!」と喜ぶことができるでしょうか。

気になる、東京の順位が低い理由

学力優秀な子が集まる私立高校の「全国学力テスト」への参加は任意だからです。簡単ですね。

見逃している点その2:全国学力テストの意味

そもそも全国学力テストは「文部科学省がつくった学習指導要領の内容がきちんと教育できているか」みたいなことを調査するためのものです。公式には平成31年度全国学力・学習状況調査に関する実施要領をご覧ください(31年度のものですが)。表向きの話がみれます。2007年からはじまり2018年までの間に60兆億くらいの税金をかけて調査してきた意味は?倫理的に問題があるのでこれ以上話はしません。

話がそれましたが、全都道府県が「平等に」点数をとってくれなければあまりうれしくないのが「全国学力テスト」です。そうだとおもいませんか?

僕の結論はこうです「全国学力テストでは富山県、石川県の中学生の学力が高いという結論を導き出すのは難しい」。

それでも北陸三県の順位が高い理由は?

例えば、秋田県は小学校から「秋田式」と呼ばれる学習方法を使っています。県外に発信できるような教育方法を確立している、ということができます。では富山県は?

偏差値や順位を見れば確かに富山県は優秀、といえます。この理由は学校と親とで子どもに課題、宿題をやらせる環境が整っているからでないかと僕は思っています。富山県の小学校では「学年×30分(15分だったか?)は家で勉強させてください」という御触れがでる。こういった「当たり前」になってしまった「やらされる」環境が、順位をあげている理由なのかもしれない。

もっとも、政治的な理由で、北陸三県が「教育県」にされてしまった可能性も、否定できないけれども。

富山県は《教育県》か?高校生の学力はまさかの・・・上位なんてものではなかった件

富山高校の生徒からもらった模試の結果。進研模試をみると「全国屈指の学力」をもつとされる富山県の高校生の学力が明らかになっていたことに今さらながら気が付いた。

この事実から学び取れることは何でしょうか。事実を実際に目にしたい、数字をみてはっきりさせたいという方は有料ですがお読みください。個人情報を全て伏せてある、富山高校の模試の結果(3年生の進研模試)がみられます。

このラインより上のエリアが無料で表示されます。

富山県は、全国の平均以下でした。

進研模試なので、いわゆる都市部の上位校(私立)などは受けません。なので実際の「全国の平均点」はもう少し高くなります。

定期テスト対策をしないと言い張って来たが。

オトノネは定期テスト対策をしたくないとおもっていた。
だって実力とは関係ないもの。
短期対策の癖がついて、高校生になってから苦労するのは子どもたちだ。

だけど定期テスト対策をして点数をとることが内申点につながる。

富山県の人たちの視点で教育を考えなかったら、私は一体何をやっているのだろう?観客のいない一人芝居のように感じてしまう。

定期テスト対策で子どもをあくせくさせたくないという私の気持ちは、おせっかいなのだろうか。
高校生になっても使える学力をつけてもらいという気持ちは、独りよがりだろうか。

高校生になってから勉強で困る子どもをたくさん見てきた。
理由ははっきりしているのではないだろうか。
異常なまでの中学校の定期テスト対策だ。

学校は子どもの人生になんの責任もとらない。
お父さん、お母さんが良識をもって子どもを守ってほしい。
学校を信じず、子どものもっているチカラを信じてほしい。

という私の気持ちは独りよがりなのだろうか。
要望に応えて、定期テスト対策で点数を上げようか。
それで高岡のお母さんたちを安心させるための塾をやろうか。

私の信念はなんだったか、問い直している。

今日の面談

今日じゃないけど。。

「あのページ」をみて来てくれたお父さんとお母さん。
このページ
https://otonone.com/toyama/index.html

「勉強しなさい」がくちぐせになって、けどそれ子どもが勉強をするわけでもない。
「勉強しなさい」と言ったとたんに表情が変わる。。。

親と子、の関わり合いだけではこのまま何も変わらないとおもって、相談に来た、という話だった。

その子はスポーツに夢中だという。

学校という閉じた世界で楽しめるものは少ない。部活か、お喋りだ。
勉強を楽しめる人はめったにいない。

学校は卒業したらそれで終わり。なんの責任もない。
そんなシステムだからこそ、家庭で世の中のこと、生き方のこと、価値観を伝えなくちゃならない。

お父さん、お母さんが、生き方でそれらを示さなくてはいけない。
とおもっている。

と同時に、時代が変わって、子供は時代に敏感に反応するけれど、大人は昔の世界、限られた情報の中で子どもに「べんきょうしなさい」と言葉をかけるしかないという社会がある。だからこそ専門家、価値観をもって子どもと関われる人に、子どもを教育してもらう、関わってもらう、学んでもらうことが大切だとおもっている。

家庭は、ストレス社会に生きる子どもが安心できる場所であってほしいとおもう。
子どもが大人にたくさんのことを教えてくれる。
大人は子どもからいろんなことを教わっていったらいいとおもう。

私もいつも、子どもからたくさん教わっている。

 

公立学校(小中高)の一人の生徒に使われる人件費を概算して気が付いたこと

まず「学校基本調査」で下調べ

最近情報が大量に入ってきて処理しきれていないおとのねさん。 夜更かしして記事を書く。。。もう掘っても掘ってもこんなことしか出てこないからもう情報発信しなくていいかなとおもってしまうくらい、でるわでるわ。おとのねさん、堕落中。 校基本調査 平成28年度 初等中等教育機関・専修学校・各種学校《報告書掲載集計》 学校調査・学校通信教育調査(高等学校) 総括 ちょっと古い2016年のデータです。 何をしたいかというと、公立高校が高校生ひとりにかけている税金の概算をしました。 「そういえば、おとのねは授業料で悩んでいるけど、学校はどれくらい取っているのかな?」というのが、疑問でした。 ーーーーーーーーーーーーーーー 設備費は含めず、人件費だけで計算。だから、少なめに見積もっている。 正規雇用の教員のボーナスも含め、新卒者を30万とした。とっている人(年も、給料も)は50万。 だから「少なめに見積もって」平均を40万とした(明らかに、若い人が少ないので平均はもっと高いはずだが) 兼務者というのは非常勤講師で月収は少ない。職員(事務室にいる先生)も少なめに計算した。 最近増えているALTの給料がこのデータには入っていない可能性もあるからかなり低めに見積もられる。 教員と職員の違いがわからなかったけど許してください。 あと、文科省がエリートをつくるための予算でHSGとかなんとかよくわからないものをくっつけているので実際は当然もっと高くなります。 で、結果がコレです。 (全国を母集団にしています)

生徒が学校に通う10ヶ月間で月額を計算。 一人当たり。。。 高校生は4万4千円。 中学生は4万円。 小学生は3万5千円。 え??? 高校生の方が小学生よりも手厚いの??????? びっくりしました。 人件費以外もだいぶ減ってきているようですね。この記事は2008年で古いものですが。今はもっと減っているのか。「実費」といって、保護者からお金を取るようにしているのか。どうなっているんでしょう。予算が足りなくて家庭からお金を出してもらわないといけないのでしょう。無償化されたのは公立高校の授業料だけなんですね。(どこかの塾みたいに教材費とか設備費とかとるのかな…) 教育委員会から学校に任されるお金=学校配分予算は、小学校の場合、児童一人当たりの金額の水準はこの8年間に25%もカットされてしまい、一人当たり年間8500円となりました。 それにしても。。。 え??? 高校生の方が小学生よりも手厚いの??????? 小学校の方を、大切にしてほしいのだが(そうおもうのは僕だけでしょうか)。 幼児期に「お母さん」の心を豊かにすると、子どもはしあわせになる。学童期の「子ども」にお金をかけて大丈夫?

富山・石川は教育県ではないといえる確かな視点

公立学校(小中高)の一人の生徒に使われる人件費・教員数を計算して気が付いたこと

たまたま「オトノネの授業料いくらにしよう」かと調べ始めた「学校の人件費」、学校基本調査というものを全国でやっているデータが見つかったので統計をとってみました。 データは全てここから出しています。(前の記事のデータと数字が合わない場所があるのですが。気にせず、このデータだけを使いました。H30年度の調査です) 学校基本調査 計算の仕方はここに書いてあるのと同じです。 公立学校(小中高)の一人の生徒に使われる人件費を概算して気が付いたこと。 色付けは、 濃い青:ワースト10 薄い青:ワースト20 オレンジ:トップ20 赤:トップ10 です。 「数千円の違いか」とおもうかもしれません。 そこから何を学び取れるでしょうか?どんな気づきがあるでしょうか? ただの数字の集まりに、どんな意味をみつけられますか?

ーーーーーー 僕がデータをつくりながら感じたこと。

1:このデータは富山県・石川県が教育県であることに肯定的な結果を示さなかった。 もしこのデータをみて「富山は教育県だ」「石川は教育県だ」と言える人がいたら、きっと僕の言っている「教育」とその人の「教育」は違うんだろうとおもいます。

2:人件費を教育にかけていない県と年間平均所得が高い県の相関関係がありそう。(実際富山・石川の所得は全国平均よりそこそこだいぶ高い。)

3:高知すげー!!!!!九州すごい。

概して、富山県(石川県も)は格差社会・教育格差が山陰地方でもずば抜けて進行している。(富山県は「教育格差県」である) 概して、所得が低い県のほうが、教育にお金を使っている。 概して、これから、高知県がどうなるか、気になる!!!! 記事に書いたかどうか忘れたが、路上の犯罪検挙数は、なんと人口の割合にして東京都同じなのが、富山県である。 東京が危ないというなら、富山も同じくらい危ないということもできる。 少子化、少子化といっているが、問題はそこではない気がした。 だって、人口が増える(流入)傾向にある都市部と同じ傾向が、人口が減る(流出)傾向にある富山県にはあるのだから。 興味深い、不思議なデータだ。 教育にかかる人件費と路上犯罪検挙数の相関があるだろうか。 宿題! このデータ分析の続編を知りたい方はこちらからどうぞ。教員一人当たりの生徒数を計算しています。

その3

計算方法はこちら 公立学校(小中高)の一人の生徒に使われる人件費を概算して気が付いたこと。 この一つ前のデータを出した後で、「先生一人あたりの生徒数」も出してみようとおもい、出してみました。 授業だけ担当する非常勤の先生は計算に入れていません。 続・富山県は教育県ではない。各都道府県の「学校基本調査」からわかること1

ーーーー 僕はこんなことをおもいました。 「授業の空き時間」とか無くしたら、「学校の先生が全員子どもたちと一緒にいたら」 1クラス10人になる!!!! え? それが僕の収穫でした。 みなさんは、どんな気づきを得られましたか? ぜひコメントしてください^^

富山県の不思議!県民所得と教育費が不釣り合い。

教育費

県民所得

富山県、不思議がいっぱい!

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山田さんと話しながら、「富山県は自動車の保有数がすごい。あと、持ち家信仰がある」ということで、教育費にはいかず、自動車と不動産にお金が流れているようです。ますます、オトノネは苦しくなりそうです。

 

 

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