【アタッチメント(愛着)の深い意味】幼児期に「お母さん」の心を豊かにすると、しあわせの種をまける。学童期の「子ども」にお金をかけるまえに。


『私たちは子どもに何ができるのかー非認知能力を育み、格差に挑むー』ポール・タフ

https://otonone.com/wp/neuro/junioristhebest/

という記事を書いたことがあるが。
このデータは「子育てに意識ある親(所得が低い高いに限らず)」は、小中高のなかで、小学校を一番大事にしているという現象を教えてくれた。

けどその中身が、学習塾とか、スキルアップのための習い事になっていないかどうか、わからない。
非認知能力が学びのメタスキルとなるために、「泳げるようになるために」水泳に行かせるとか「ピアノが弾けるようになるために」ピアノ教室に行くのであっては本末転倒だ。

話がそれましたゴメンナサイ

本当は、小学校に入る前の関わり合いが、非認知能力、生きる力、「しあわせ」になるためには大切だ!というお話。
こちらは非認知能力を情動知性という言葉で説明したものです。トレンドが変わっただけで、意味は同じだとおもってください。

youtubeの再生リストから0から8歳までの詳細の解説がみられます。

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肝心の話は、ここからです。

ある見積もりによれば、アメリカでは幼い子供のための公的資金のうち、3歳児未満の子供向けのプログラムに費やされるのはたったの6%であるという。残りの94%は三歳児向け、、4歳児向け、5歳児向けのプログラムに使われる。この配分の偏りは問題だ。いまや、のちの成功に影響を及ぼす脳の発達は、人生の最初の3年間に起こるとはっきりわかっているのだから。(『私たちは子どもに何ができるのかー非認知能力を育み、格差に挑むー』ポール・タフp.47)


これはアメリカの話ですが。日本ではどうでしょうか。

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アメリカではなく、日本の話はこちらから。

出典:OECD Child well-being module(IN2.1: Public spending by age of the child)

The three age groups concerned are: early childhood (ages 0-5 years), middle childhood (ages 6-11 years) and late childhood (ages 12-17 years).
で分けられている。つまり未就学児、小学生、中高生。

public expenditureとは、公的な支出、行政がどれだけの予算を、それぞれの年齢にかけているか。
グラフは、0歳から17歳までに使う公的な予算を100として、各段階に使うお金を%で表している。(つまり3つ全部足したら100になる)

5歳以前が・・・低い!
15%くらいだろうか。
18年間のうちの6年間、ということは、もし均一に割り振られたとしたら33%になるところが。

15%かいなー
けどそれが、今の「教育」のあり方。
テスト、テストの認知能力を追求した古い時代の「教育」の方針。

その内約は詳細不明だが、
これをみると、5際以前はeducationに使われていないことがわかる。

そもそも、childcareとeducationって何が違うか、定義が乗っていなかった。educationって何だろう。。
childcareには、医療費などが含まれているのだろうか・・・だとしたら、「しあわせ」のスキルを学ぶ(これが教育の定義だと僕はおもう)一番大切な時期に、国は予算を使っていない!ことになる。

あ、そうか、教育って、「しあわせのスキルを学ぶこと」なのかもね。
それはまさに、非認知能力。

で、自治体はまだこの研究成果に気が付いていないかもしれないし、気が付いていても「しがらみ」のせいで実行にはうつせないだろう。
どうしましょう。

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どうしましょう、といいつつも。
非認知能力、「しあわせ」のスキルは、教わるものでなく、環境から学ぶもの。
お母さんが作り出す言語環境、知的な、そして論理的で刺激的で、ファンタジーに富んだ会話、そして安心感。
そういったものが大切です。

結論、
小学校になってからの習い事、中学校になってからの学習塾など、「子ども」にお金をかけるような世の中の傾向がありますが、それは間違いです。
幼児期の「お母さん」の豊かな生活(「子どもの言語環境」)に、お金をかけた方が、のちのちその子は、しあわせになるという、お話でした。

就学以前から「どこそこにいれる」とかいう話ではありませんよ〜

子供の語句や読み書きのスキルをターゲットとした介入には、それほど確かなエビデンスはない。この種の介入は、子供が幼い頃に接する話し言葉・書き言葉は親の階級に大きく左右されているという現実を前提としている。裕福な家の子供たちはたいてい、より多くの本屋印刷物に接している。また、裕福な親は低所得層の親よりも子供に多くーいくつかの概算によれば、はるかに多くー話しかける。使う言葉そのものもより複雑である。こうした傾向は、入園時に低所得者層の子どもたちに言語面での大幅な遅れがあることの説明になる。(略)乳幼児は、親が言葉を教えることに専念している瞬間だけでなく、つねに親から言葉を吸収している。だからもしあなたが親であり、限られた語彙しかもっていなければー多くの低所得層の親はそうなのだがー子どもの語彙を豊富にするのはむずかしい(『私たちは子どもに何ができるのかー非認知能力を育み、格差に挑むー』ポール・タフp.52)

アタッチメント(愛着)とは、「この人からは、安心して言葉・しあわせになるメタスキルをたくさん学べるんだ!」という子どもと養育者の信頼関係(教育協定)のことである。

と僕はおもう。

もちろん、安心感からくる、探究心、意欲なども、しあわせになる大切な、メタスキルだ。
そうして得られる自信、自立心は、とっても大切な、しあわせのメタスキルだ。

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小学校になって、子どもが意味不明な宿題に手を拱いているのを「なんでできないの!?」とキリキリするお母さんは、大いに、間違っているかもしれない。
子どもはいうだろう。「なんで、お母さんは、小学校に入るまでの間に、僕の非認知能力を育ててくれなかったの?もっとたくさんの言葉をかけてくれなかったの?」

いやいや、それだけでない、発達特性があることも、あります。

そういうお子さんの現状をちゃんとみて、それからじゃぁ、どうしようかと、一緒に考えていきましょう。
正しい認識の上で、改めて、お子さんと向き合ってみませんか?

公立学校(小中高)の一人の生徒に使われる人件費を概算して気が付いたこと1
公立学校(小中高)の一人の生徒に使われる人件費・教員数を計算して気が付いたこと2(富山・石川は教育県ではない)
公立学校(小中高)の一人の生徒に使われる人件費・教員数を計算して気が付いたこと3

【高次認知的情動】とは?情動・感情が現状打破するチカラになる話。また、情動・感情で他人に騙される話。
【8才からの内言】自立心と感情のコントロールと思春期
個別化・自立のための小学生の「お勉強」法(小学3年生からの家庭教育)

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アタッチメント(愛着)の意味は、もう一つある。
ストレスマネジメントを手伝い、前頭葉の発達を助けることだ。

環境による影響の中で子供の発達を最も左右するのは、ストレスなのだ。子供たちは、いくつかの環境要因によって、
長気にわたり不健全な圧迫を受け続けることがある。こうしたストレス要因が子供の心を体の健全な発達を阻害する度合いは、従来の一般的な認識よりもはるかに大きい。
逆境は、とくに幼い時期ほど、体内の複雑なストレス反応のネットワークー脳と免疫システムと内分泌システム(コルチゾールなどのストレスホルモンを作り、放出する内分泌腺)を結ぶネットワークーの発達に強い影響を及ぼす、特にこの時期にネットワークが環境からの信号に敏感に反応するのは、これからの先の長い人生において何に備えるべきか、体に知らせる信号を常に探しているからだ。この先の人生が困難であることが信号によって示されれば、ネットワークはトラブルに備えるための反応をする。血圧を上げ、アドレナリンの分泌を増やして警戒を高める。
短期的に見れば、特に危険な環境では利点もある。「闘争・逃走反応」とも呼ばれる脅威検知システムが作動し、つねにトラブルに備えている状態なので、すぐに反応できる。このように、危険な環境への適応の発達には確固たる理由があるのだ。しかしこの適応が長期にわたってつづくと、かずかずの生理的な問題の引き金ともなる。免疫系がうまく働かなくなり、体重増加の一因となる代謝の変化が起こって、のちに喘息から心臓病までさまざまな病気を引き起こす。さらに厄介なことに、ストレスは脳の発達にも影響を及ぼす可能性がある。とりわけ幼い時期に経験した高レベルのストレスは、前頭前皮質、つまり知的機能を司る最も繊細で複雑な脳の部位の発達を阻害し、感情面や認知面での制御能力が育つのを妨げる。
感情面で見ると、幼い時期に慢性的なストレスを受けた子供はーいまでは大勢の研究者がこれを有害ストレスと呼ぶがー失望や怒りへの反応を抑えることに困難を覚えるようになる。小さな挫折が圧倒的な敗北のように感じられ、ほんのすこし軽く扱われたように感じただけでも深刻な対立関係に陥る。月皇生活では、つねに脅威を警戒し続ける強度に敏感なストレス反応尻手むは、自滅的な行動パターンを引き起こす。けんか、口答え、教室内でのわがままなふるまい。もうすこし目立たないものとしては、クラスメートとのつながりをつねに警戒し、教師や大人から差し伸べられた手を拒むようになる。
認知面でみると、不安定な環境で育ち、そうした環境が生む慢性的強いストレスにさらされた場合、前頭前皮質が制御する、実行機能と呼ばれる一連の能力の発達が阻害される。実行機能は、脳の働きを監督する航空管制官のチームに例えられることのある高次の認知的能力ー作業記憶、自己調整、認識の柔軟性などを含むものーで、これが発達のための神経系の基盤となり、粘り強さやレジリエンスといった非認知能力の支えとなる。不慣れな状況を切り抜けたり、新しい情報を処理したりする際に非常に役立つ、まさに日々の学校生活で求められる能力である。この実行機能がきちんと発達していないと、複雑な指示に集中できず、学校生活にいつも不満を抱くようになってしまう。(『私たちは子どもに何ができるのかー非認知能力を育み、格差に挑むー』ポール・タフp.28)

マギル大学の研究者らは、母ラットの特定の行動が、子ラットのDNAの配列に起こるメチル化に影響を与えることを明らかにした。子ラットがストレスを受けた時に母ラットが示す温かく繊細な対応、とくにリッキング・アンド・グルーミングと呼ばれるなだめるような行動が、DNA上で海馬を制御する部位のメチル化を抑制するのだ。海馬は、成長した時にストレスホルモンを処理する部位だ。まだ検証段階だが、人間の場合にも同様の効果があるとみられている。マギル大学の研究は、多くの親の(そして子ども時代を振り返ることのできる人々の)直感を裏づけている、。親のほんの小さな配慮が、非常に深いところからーきわめて重要な遺伝情報に関わる部分まで掘り下げるようにしてー子供の発達を助けるのだ。(『私たちは子どもに何ができるのかー非認知能力を育み、格差に挑むー』ポール・タフp.33)

もし不利な条件下にある子供がよりよい人生を送れるように手助けがしたいなら、プラスに働く介入の機会を連続体の中でできるだけ多く探す必要がある。しかしそれでもなお、6歳児未満の幼い時期、もっといえば3歳未満の時期こそが、子供のは発達を促す絶好のチャンスでもあり、危機が潜む期間でもあるのだ。これには確固たるエビデンスがある。ごく幼い時期の子供の脳は最も柔らかく、ほかのどの時期よりも環境からの影響を受けやすい。のちに様々な能力を支えることになる神経系の基盤が形成の途上にあるからだ。この基盤が関わる能力には、読み書き計算や比較、推測を扱う知的能力だけでなく、学校の内外で生きていくためのっ頃の習慣や力、ものの味方まで含まれる。幼い頃に環境から受けた影響は増幅される。よい環境にいれば先々の発達にとって非常によく、悪い環境にいれば非常に悪い影響が出る。(『私たちは子どもに何ができるのかー非認知能力を育み、格差に挑むー』ポール・タフp.45)

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