【思春期】は2歳のウハウハ期(イヤイヤ期)と似ている気がする。

2歳のウハウハ期(イヤイヤ期)は高次認知的情動がぶわっと現れて「いやもう、ほんと、困ってるんだぜ!いろんなこと感じてるんだぜ!あれもこれもやりたいんだぜ!」という時期だった。
子どものゴールデンタイム2歳のイヤイヤ期(ウハウハ期)の心の状態は高校生が溺れている「課題の海」と似ているような気がした。

2歳のウハウハ期は第一次反抗期と呼ばれる。

で、思春期は、第二次反抗期と呼ばれる。
第二回、ウハウハ期!

どちらも、「大きく成長する時期」だ!!!

キャッキャ(*´∀`) (´∀`*)ウフフ
ヤンチャしゃうんじゃない???w大草原wwwwww卍

思春期の脳を科学すると次のようになる。

テンプル大学の心理学者ローレンス・スタインバーグの分析によると、思春期の頃の生活に強い影響を与える神経系はふたつあるのだが、このふたつの発達がきちんと連動していないところに問題がある。一方は刺激処理システムと呼ばれるもので、これによって人はより興奮を求め、感情的に反応し、周囲の情報に敏感になる(ティーンエイジャーだったことのある人なら見に覚えがあるはずだ)。もう一方は認知制御システムと呼ばれるもので、あらゆる衝動を規制する。十代が危険な時期であると言われてきたのは、刺激処理システムが思春期の早い段階で最大まで発達するのに対し、認知制御システムの方が二十代になるまで成熟しきらないためだ、とスタインバーグはいう。このため数年の間は行動を抑えてくれる制御システムが不備なままで狂ったように刺激を処理していくしかない。(『成功する子・失敗する子-何が「その後の人生」を決めるのか』p.55)

この状態を、第二の「ウハウハ期」(世にいうイヤイヤ期)と言ってもいいだろう。
思春期のは性ホルモンが盛大に出てくる。性ホルモンはいわば心を体ごと変化させる「感情の嵐」とおもったらいい。
攻撃的になったり、ビクビクしたり、もちろん、性に目覚めたり。
その子の気質、それまでの情動調整能力が試される時期、新しく生まれ変わる時期といえる。

一方で、

実行機能が他の認知的スキルよりもはるかに柔軟であり、「前頭前皮質は脳の他の部位よりも外からの刺激に敏感で、思春期や成人早期になっても柔軟性を保っている。だからもし環境を改善して実行機能を高めることができれば、その子どもの将来は劇的に改善される可能性がある」(『成功する子・失敗する子-何が「その後の人生」を決めるのか』p.55)

前頭前皮質が柔軟性をもっているというのは、まだ脳の回路を成熟させていない、という意味で、行ってしまえば「まだまだ試行錯誤していいよー」という状態だ。

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実行機能とは?
この不安な時代を臨機応変に、しなやかに生きやすくする機能のことらしい。

実行機能のうち最も重要なのは、認知における柔軟性と自制の二つだ。認知の柔軟性は、ある問題に対しこれまでとはべつの解決をみつける能力、既存の枠組みにとらわれずに考える能力、なじみのない状況に対処する能力である認知の自制は本能あるいは習慣による反応を抑制し、代わりにもっと効果の高い行動をとる能力である。スピゲールが生徒にさせているのは、このふたつのスキルを高める訓練だ。(略)もう一つスピゲールは目先の利益を追いたい誘惑に抗うことも教える。なぜならそうした指し手は往往にして後のトラブルにつながるからだ。「チェスを教えるのは、施行に伴う習慣を身につけさせるのとおなじことよ」。ある朝私が教室に行くと、スピーゲルはそう説明した。「自分の間違いをどうr買いするか、思考の過程をもっとよく自覚するにはどうしたらいか。それを教えるってこと」(『成功する子・失敗する子-何が「その後の人生」を決めるのか』p.177)

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前頭葉は、情動のラスボスである扁桃体を制御する場所。
性ホルモンでウハウハの扁桃体。
やる気バッチリ、もしくは興奮状態。
いろんな刺激に反応しちゃうぜ!敏感に感じちゃうぜ!
<丶`∀´>ウェーハッハッハ
これがひきこもるなどの陰の感情を働かせることもあれば、怒りのような陽の感情を出すこともある。

この時、前頭葉は、、、「え?あ、ちょっとまって。え?扁桃体が最近ウハウハなんだって?」って感じ。

ウハウハ期(イヤイヤ期)と同様に、新しい自我が生まれるこの時は、大変な時期です。
本人も大変です。こうした状況を『成功する子・失敗する子-何が「その後の人生」を決めるのか』では「こうした若者は恐るべきシステムに捕らえられており、堪え難い事態の中でさまざまな決断を強いられている(p.63)」とか「強烈な神経システムの働きに打ちのめされている(p.63)」と表現されている箇所がある。

かつて、共同体がこの困難を乗り越える仕組みを共有していた。
受験勉強ってなんだろう。思春期との関係。塾の先生の役割。バリ島の儀式。
それが今は、ない。というか、弱い。

高校生活で多くの子供が、ウハウハを抑圧され、イヤイヤだけが残るような感じ、ではないか。
(多くの高校では、部活や体育祭・文化祭でウハウハを解放してあげているようだ、が)
子どもが「堪え難い事態」にあることを理解して、受け止めてあげることは、2歳の時と変わりがない。

とおもうのは、僕だけだろうか。
(だから、思春期になると睡眠時間が増えるんだね!そういえば二歳児でウハウハ期のあの子も、なんだかんだすぐ寝るようになったのは気のせいだろうか)

2歳の時は、今まで甘えていたお母さんから大きく自立する時期だった。
思春期のこれは、小さなコミュニティーの価値観を抜け出して、別の世界に飛び出す、さらに大きな自立の時期になる。

2歳、そして思春期のキーワードは「挑戦」。

挑戦。

挑戦!
(大人になると「え?ちょっとそれ、大丈夫?」と不安要素を計算したがる前頭葉が弱腰になこの時期だからこそ!大風呂敷ひろげようぜ!)

こんなキラキラした、輝ける時期にいる若者時代に、僕は輝けていただろうか。
きっと、この時代に輝いた人は、大人になってもちゃんと輝けるんだろうな。
僕はまだ、思春期!笑

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で、この時期が、今、危険らしい。
どういうことかというと、、、スマホでのコミュニケーションが「染み付いてしまう」みたいな。
まだ研究中らしいけどね!

人間関係に苦しむ時期、ここで大人は、スマホというテクノロジーと、子どもをどう関わらせるか。
そんなケースの子を見たことがある(いわゆるスマホにどっぷり浸かっている子)。

スマホと発達するか、人間と発達していくのを選ぶか、という感じだろうか。

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子どもの気質を変わるポイントは、思春期が始まる前、メタ認知ができてからだというお話。

中学生の大切さ

『オプティミストはなぜ成功するのか』を読んでデイヴィッド・レヴィンが最初に目を惹かれたのは、効果的な時期についてのセリグマンの主張だった。悲観主義の子供を楽観主義者に変えるのに最適な時期は「思春期よりまえ、しかしメタ認知ができる(思考についての思考ができる)程度には成長したころ」であるという。いいかえれば、ちょうど子供たちがKIPPのミドル・スクールにやってくるころだ。性格について話すこと、性格について考えること、性格を評価すること。これらは全てメタ認知のプロセスである。(『成功する子・失敗する子-何が「その後の人生」を決めるのか』p.148)

思春期になってから、自分を語り直すこともある、
だけど思春期は思春期で、子ども(の脳)は忙しいからね笑

気質(性格の強み)を大きく分けて次の7つにまとめた人がいる。

  1. やりぬく力(グリッド)
  2. 自制心
  3. 意欲
  4. 社会的知性
  5. 感謝の気持ち 
  6. オプティミズム
  7. 好奇心

これはもちろん幼少期から育っていく気質だけど、メタ認知ができてきた中学生(女の子なら小学校高学年あたりから?)なら、メタ認知を使ったアプローチができる。発達段階が変われば、違ったコミュニケーション方法ができる。

ルールを決める

ケスラーによれば、ルールをつくると前頭前皮質を味方につけることができる。つまり、本能に突き動かされて反射的に働く脳の部位に対抗できる。ルールは意志力と同じものではない、とケスラーは指摘する。ルールはメタ認知を利用した意志力の代用品である。ルールを作ることによって、揚げ物を食べたいという欲求とその欲求に抵抗する堅い決意とのあいだに起こる厄介な葛藤を回避できる。ケスラーの説明によれば、ルールとは「構造であり、魅力的な刺激との対決に向けた準備となるもの、わたしたちの関心をほかへ逸らすものである」。ルールはやがて欲求と同じくらい反射的に働くようになる。(『成功する子・失敗する子-何が「その後の人生」を決めるのか』p.151)

認知行動療法
ネガティブだったり自滅的だったりする思考や解釈を自覚して、あえてよりよい見方を口に出す。
自分で自分に認知行動療法を適用する。

「この年齢の子供たちはみんな、毎日のように小さな爆発を起こしています。ミドル・スクールの年ごろっていうのは人生で最悪の時期です。それを乗り切れるのは、自分に向かってこういえる子供たちなんですよ。”こんなちいさなことは乗り越えられる。私は大丈夫。あしたは新しい1日なのだから”」(『成功する子・失敗する子-何が「その後の人生」を決めるのか』p.148)

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思春期のあなたへ
いろんな人との出会いが、素敵な出会いが、自分をもっと大きく成長させてくれる出会いが、これから君を待っている。

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