ホモサピエンス全史メモ:人類とはかくも憐れましい動物である。

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ホモサピエンス全史メモ:人類とはかくも憐れましい動物である。

ホモサピエンス全史メモ:人類とはかくも憐れましい動物である。

この本を読んで、ああなるほど、資本主義ってこういうことなんだ。と腑に落ちた。現代社会のキーワードを繋げることができた。馬鹿げているように見えることでも、歴史的に見れば「ホモサピエンスらしい」と思って憐れむことができるように思う。

著者のハラリさんの問いかけは、副題にある通り「文明の構造と人類の幸福」です。

 

ポイント

人口、集団の数がホモサピエンスに及ぼす影響

虚構を利用して生きているホモサピエンス

そういえばホモサピエンスが近代で経験する「大惨事」は大体ホモサピエンスのしたことが原因なんだよなぁ。

  • 家畜由来・都市構造由来の動物によるパンデミック(コロナはよくわからない)
  • マネーゲームによる貨幣価値の暴落
  • まぁ原子炉とか。

 

現代人が生きる上での工夫として

  • 虚構に自覚的になって、振り回されないようにする。
  • 小さなコミュニティーを大事にする。

 

ホモサピエンスの歴史の流れ

虚構を物語る力を手に入れる

150人以上の集団を形成して大型動物を絶滅させる。

集団を養うために食糧が必要。

食糧を求めて全世界に移動する。

大型動物がいないので動植物を家畜化する。

人口が増える。

  • 貨幣、帝国、宗教といった巨大集団を維持するための虚構による普遍的神話システムが生まれる。
  • 略奪から農地を守る、より生産性の高い土地を得るための武力が必要になる。
  • 人口密度の増大による専門家の発生。貨幣という神話の価値の増大。

科学革命が起こる。

資本主義の台頭 科学技術によって、「見返り」が期待できるようになった。(産業革命)→大量生産・大量消費。富めるものは「投資」し、貧しいものは「買う」制度。株式会社の発明。科学は資本家に頼らないと研究ができない。工業化された教育・時間厳守・勤勉さ。

帝国主義の台頭 科学技術によって、遠洋航海が可能になる。植民地化。交易の拡大。アジアにはなかった探検と征服のイデオロギー。征服するために重要だった「文化研究」「言語研究」。征服、土地利用のた目に研究が欠かせなかった。

 

狩猟採集と農耕の比較

狩猟採集時代p70

古代の農耕民よりも健康的。食の多様性・季節のもの食べるが、子供の死亡率が高い。

3万年前 ピラミッドの装飾品p81が狩猟採集時代の最高権威。ん???

人口の増減をコントロールするために間引きや性的タブーという社会制度を作った。

農業革命が起こらない地域は、必要がなかったか、人口が小さい。

 

農耕のリスク

多産になると母乳が少なくなる。免疫力が低下

盗賊対策しなくちゃいけない。

旱魃。不確実性。不安。

技術が失われるなどなど、狩猟採集時代に戻れないp116

よりみのりのある、安定した条件の土地をめぐって争う。

暴力による死は政治を絡めずに全体の15%p166

「農業革命は、史上最大の詐欺だったのだ」p107

おかげで家畜・植物は繁栄した。ホモサピエンスは定住させられた。狩猟採集時代より不安定、気を遣う。

虚構が生み出した動物界規格外の群れと認知的な歪み

派閥:アルファオスの席を巡る戦い。

グルーミング、互恵行為に時間をかける。

50人超えると 個体数が増えると不安定になる。

「噂話」で他者の情報を得られるのは150人まで。

150人からは「虚構」その物語が存在しているように振る舞う

不安を考えられなくさせる嘘ではない(嘘は猿でもつける)????

 

集落の規模

B.C.8500 エリコ 数百人

B.C.5000 三日月地帯 数万人

B.C.2250 アッカド 100万人

B.C.221 秦 4000万人 p135

 

騎士道は殺す。キリスト教は暴力しない。十字軍という神話は2つを統合する行為。

自由と平等は矛盾する。認知的不協和。2つの原則的ゆらぎ。

 

不正は神話を揺らがせる力

公平は神話を信じさせる力

法律は人が神話を信じることを可能にする。想像上の秩序p142

広告、貨幣、時には暴力により神話を維持する。

 

冷笑家ディオゲネスは神話を信じない人。

 

B.C.500年完全な書記体系が世界の文明に出揃う

教育 :神話を信じ込ませる。神話を語らせる。(p162?102?)

B.C.3000 シュメール人 データベース作成のための書記官(数学)→税

書記官は大量の記録を管理するコンピューター。数理的書記体系。書記官は今で言う官僚?

ホモ族虐殺

15万年前から出てきたホモサピエンス

ホモサピエンスの認知革命。船、ランプ、弓矢、針「ライオン人間(3万2千年前)」p38

生体模倣による服の発明、船の発明、火の使用による消化時間の短縮。道具はホモサピエンスを生物の進化のスピードから逸脱させた。

交易:通貨という虚構を利用した効率的な経済制度。ネアンデルタール人は交易をしていない。p54

4.5万年前オーストラリアに到着。

3.5万年前 日本に到着

1.6万年前アメリカ、北極圏を歩く。

車輪、鉄器、初期の発明以前に世界中の大型陸上哺乳類200属のうち100属が絶滅。

3万年前ホモネアンデルタール絶滅

1万3前年前ホモソロエンシス絶滅(インドネシア)

1500年前に人類がマダガスカル島に上陸して大型動物が消えた。大型動物がホモサピエンスを見て、恐れという感情を獲得する前に、殺されるp106

大型動物にやられる恐怖。ホモ族は他の動物が食べ残した動物の骨髄を道具を使って食べていた。

ホモ・ネアンデルタールはホモ族の中でも身体的に強く、器用であった。病弱な仲間の面倒を見たp27

ホモサピエンスは不快の感情でホモ・ネアンデルタールを殺した?

 

動植物の家畜化、農業革命

家畜化とは。

攻撃的な羊を殺す。従順な羊を世話する。

攻撃性をなくすために牛のペニスを切る。逃げないように豚の鼻を切る。

 

繁栄するサピエンスという種に対して、サピエンスの個人は不満足。

 

B.C.3500年には家畜化、栽培化のピーク

大型動物を絶滅させてしまった。しかしホモサピエンスの人口は増えているので食料がない。

家畜化する動植物がいる場所で1万年前から農業革命。

中国:いね、きび、豚・アメリカ・とうもろこし、南米:ジャガイモ・らま、トルコ・いらん:小麦・ヤギ・円堂まめ・オリーブ・馬・ぶどう

現在大型動物の90%以上は家畜

B.C.9500年ギョベくり・テペ 実用的でない巨大さや彫刻を持つ遺跡(B.C.9500-8500に始まった小麦栽培ちから30km」のところにあるp104)

B.C.8500年の永住的定住する村の例(中東のエリコ)

B.C.3000シュメールで大麦、メソポタミアで銀、シュケル

B.C.2500年、ストーンヘンジ

農地:たまにきて世話するレベルから、広くなると永住的に世話をしないといけない。農耕のための道具が作られる。忙しくなって、狩っていられなくなった・・・

移住しないので子供がたくさん生めた。働き、増えまた働かなくてはならなかった。

行為に及ぶためのエポケー(信じ込む)

「成長」という神話はもう無理。成長は神秘の領域

死因、マクドナルド、肥満、暴力の1000倍。

 

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