とある若者がポピーを使ってお勉強をしていた。
どうやら、「単位」の勉強らしい。
d LとLの話だ。
単位とは、数字で表された量に加える質的な意味のようなものであり、基本的に長さと時間と重さで表される。そのほか、数字に意味を与えるものは単位以外にもBMIとか、エンゲル係数とか、平均値とか、色々ある。
小学生同士が教えると、答えをいうことになるケースが多い。
学校でも計算することが優先されているんだろう。
自分がどのように考えたのかを説明するだけの言葉の整理ができていないのか、概念を「理解」せずにただただ「処理」しているからかどうかわからない。とにかくまぁ、その若者は「L」が何を表しているのかわからないようだった。
距離を表す単位はいくつかある。ー長さの概念だ
cm,mm,m,km, 日本語なら尺とか、ヒロとか、
面積を表す単位もいくつかある。ー広さの概念だ
ha, m^3,L, 日本語なら反とか、畳とか、坪とか。
体積にも色々。ー大きさの概念だ。
dL, L, m^3, mLとか。 日本語なら升とか斗とか。
数学的にいえば、長さは距離。
広さの定義は「縦かける横」
大きさの定義は「縦かける横かける高さ」
広さを比べるにはどうしたらいいのか、大きさを比べるにはどうしたらいいのか、といった悩みから、一番妥当な人間にとって理解しやすい定義をした結果、そうなった。
比べることが、念頭にある。
同じ「横の長さ」を持っているが、「縦の長さ」が違うものを考えたらいい。
同じ面積を持っているが、高さが異なるものを考えたらいい。
図で説明すればわかりやすかろう。
そうしたら、単位がリアルになる。
cm、mmはmよりも短いものを表すときに便利だ。
ちなみにその若者は「ポピー」というのは、幼児通信教材のことだ。
うーん。
まぁ、ねぇ。
その教材にはこんなことが書いてあった。
Lは、かさを表します。
「かさ」って知ってる?と年寄りは若者に聞いた。
若者は、傘を開いたり閉じたりするジェスチャーをした。
「それもかさだねー」
そんな話をしていたら帰る時間になったので「おうちの人に、かさってなぁにって聞いてごらん」と年寄りは言った。
次の日、「聞いてみたよ!」と若者。
「どうだった?」
「難しいっていってたよ!」
難しいだろうなぁ。
学校で教わらないのかなぁ。
計算ができても、「処理」ができても、「理解」していない場合が存外多い気がする。と、年寄りは思った。
問題が解ければいい、後でわかるさ、と、どれだけ自信を持って得るだろうか。
日常の暮らしの中で、「大きさ」や「広さ」がどれだけ豊かに出てくるものだろうかと思う。
ポピーに書かれていた図もビーカーみたいだったしなぁ。
リアルじゃないんだよなぁ、と、年寄りは思った。
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