慶應SFC小論文模範解答例(環境情報・総合政策0

編集者になろう!慶應大学SFC環境情報学部2014小論文の模範解答例

編集者になろう!慶應大学SFC環境情報学部2014小論文の模範解答例

 

問1

 

評価基準
採点者の人間性を信じる。(ユーモア:人を感動させるもしくは戸惑わせる)
いろんな論じ方ができる。
6つの文章を構造化する。

伝える。SFCに興味がある。専門用語は使わない。
何を

どういう観点で編集したいのか。
抽象化してつなげる。
シリーズ『地球と人間』で何を伝えるか。
SFC開設25周年

SFCについて知っていないとうまく編集ができない。

それぞれの作者に主張がある。

 

ポイント
文章の背景にあるヒロイテーマを捉えられるか。

A 『話せばわかる』

掘割の不法占拠の問題(過去の話)
町内会長さん(住民参加の)
昔は綺麗だった。もう必要ない?(多分生活用水路)
現在は生態系保全のために役立っている。
生態系保全のために掘割を再生することの重要性を伝えた結果、住民が自主的に撤去するに至った。

C 『人間は理屈をこねて遊ぶ動物である』

科学的な手法とは何か。
本当ではないことを理屈っぽく説明して信じさせる。
私たちは滑稽な動物。人間は理屈をこねて遊ぶ動物である。
理屈は動物にもある。

D 『人間の生存競争は人間界の多様性を増やしているか』

ある生物が別の生物の出現を促す。ニッチ(食と住)がニッチを呼ぶ。
多様性が進化をもたらす。多様性は

 

E 『日本人はSFをちゃんと読んでいるのか』

S F作家が万博で喋った。(希望あふれる世界)
1970 日本大阪万博
1973 日本沈没(日本)理想を描くことで現実を批判した。

日本列島改造論(自然を破壊し科学的行為で正義を貫く) 透明な怪獣が暴れた後で・・

F 『私の気持ちとあなたの気持ち』

トップダウンでない組織
何かの役に立ちたい、今していることが何の役に立つのか。
組織として、個人として、想いをどのように形にするのか。
思いの違う個人、行動基準は?

現地の人が求めていることは何か。現地に耳を傾ける。
コミュニケーション論

G 『ダムとテトラポッドの意外な関係』

生態系の話

H 『フロンを生んで捨てた親が泣かされる話』

みんなで現象を見つけて、影響の重大さを感じて、解決法を発見する
人為起源フロン

I  『成長するコミュニティ、争うコミュニティ』

人間の経済と地球の法則

 

本を構成するとしたら・・・8つのうちの2つを削る

 

G 『ダムとテトラポッドの意外な関係』 生態系
H

D 『人間の生存競争は生物界の多様性を増やしているか』

I  『成長するコミュニティ、争うコミュニティ』 経済

F 『私の気持ちとあなたの気持ち』
A

C 『人間は理屈をこねて遊ぶ動物である』

選ばないもの
A 『話せばわかる』
H 『フロンを生んで捨てた親が泣かされる話』
E 『日本人はSFをちゃんと読んでいるのか』

 

問2

問題2の(2)と問題3が被らないように。
9つある文章は「人間の認知特性」「システム論的思考」「経済と生態系と共生社会」「コミュニケーション論」という4つのグループに分けられる、それぞれCとE、GとH、DとI、FとAが対応する。この一連の文章によってSFCが指し示そうとする『地球と人間』の姿を描こうとした。そのため、第一の基準は4つの集合が一つでも空集合にしないことである。第二の基準は文章の分かりやすさとユーモアである。Aの文章は状況を理解することが難しく、Hは文章がやや専門的であるため読み手を選んでしまう危険性があるため選ばない。DとIは人間の経済活動と生態系をテーマにしており、地球と人間をつなげる文章であるため、2つも選んだ。

 

問3

SFCの考え方
本文の要約

伝えたいこと

SFCが開設25周年を迎えようとしている今、『地球と人間』というテーマでこの本を出版する運びとなった。地球と人間の関係は、個人と個人、社会と個人、ある文化と別の文化、ある地域と別の地域といった様々なレベルで起こる問題に重ね合わせることができる。地球と人間の関係に向ける視線は大きすぎて実感が湧かなかったかもしれない。そこで私はこの本を読んだ後に、SFCに所属していない読者にもSFCが生徒に伝えたい考え方、価値観を伝えられればと切に願う。

 

伝える

『ダムとテトラポッドの意外な関係』を読みながら、「地球」を語るためには近視眼的な思考ではなく、大極的で生態学的な広い視野で考えて見て欲しい。人間がある目的で生み出したモノが、別の場所で問題を生み出すという生態学的システム思考でなければ、ある問題を解決したと思ったら別の問題が生じてしまうからである。

統合的に考えることの重要性は生物が地球から孤立して生きていない当たり前の事実を読者に伝えてくれるだろう。

『人間の生存競争は生物界の多様性を増やしているか』では、生物界がそれぞれの生き物に多様かつ専門的な生き方を用意することで進化が生まれ、発展した事実が描かれている。

人間界は生物界の一部であると考えれば、競争や格差が生まれるこの社会も実に地球の生物と何ら変わりがないように思えるかもしれない。また、他の生物と同様に、人間も環境と「自然に」関わっていれば良い、と思うかもしれない。しかし、地球と人間の関わりは地球と人間意外の生物の関わりとは異なっている。

『成長するコミュニティ、争うコミュニティ』では、人間の経済活動と地球の生命活動の原理が異なっていることを述べる。

最後に、地球と人間の関係を作り上げるために、答えのない問題に向き合う時、人間はどのようにしたら良いのか。どのようにして答えを探せるだろうか。

『私の気持ちとあなたの気持ち』では、地球のための熱心な環境活動家になるのではなく、人と人がコミュニケーションをしながら、答えのない問題に取り組む事例を取り上げた。

最後に読んでいただく『人間は理屈をこねて遊ぶ動物である』では、この本に書かれていることが実は嘘かもしれない、理屈をこねて遊んでいるのではないかという視点も読者に持ってもらいたいというおもいで掲載した。

メッセージ

この本の読者が登場する文章を30周年記念に出版できることを願う。

 

 

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