大学受験小論文の模範解答例と書き方のポイント
大学受験小論文の模範解答例と書き方のポイント
筆者「私はこのテーマでこのように世界を解読しました(ここまで踏み込みました)」
出題者「筆者はここまで踏み込みました。あなたはどこまでこの世界に踏み込めますか?」
あなた「筆者と出題者のテーマを踏まえて、私はここまで、踏み込みました。」
自分の知らないこと、不確かなことを書いてしまうと、相手に伝わります。
自分が知っていることは何か。
その範囲内でかけることは何か。
ありのままのあなたの姿で書くことを、お勧めします。
時間もないことだし。
気楽に、肩の力を抜いて。
隣の誰かが「君はどう思う?」と聞いてきたら、なんと答えるか。
などと、気軽に思えるようになったらいいですね。
踏み込み方・踏まえ方・構成などに関わる機能的オトノネ式設問タイプについてはこちらから
別の記事になりますが、紹介しておきます。興味のある方はどうぞ。
課題文を問い直す
課題文を「読み取る」
筆者の論理的思考を理解すること。
◎要約は、筆者の言葉を、やさしく整理し直してね、という課題。
◎筆者の「伝えたいこと」を抽象化して再定義する。
課題文を「踏まえる」
筆者の「論」とあなたの「論」を結びつけること。
◎出題者の問い「筆者はここまでです。あなたはどこまで踏み込んで考えられますか?」
◎「論」の構成を課題文から借りることもできる。
設問を問い直す
設問を「読み取る」
◎《伝えたいこと》がいくつあるのか、問いから読み取る。→ 構成する
◎《伝えたいこと》を言い換える(問い直して具体化する) →問い直す
◎意味不明な問いでも「やさしく」答える。→ 言葉を選ぶ
◎浮かんできた「考え」のうち、答えにならないものを捨てる基準を明確にする。→問い直す
◎「私」を出していいのか、「論文」で書くのかを判断する。→ 言葉を選ぶ
設問を「踏まえる」
出題者が筆者と作り上げたコミュニケーションの場にあなたが立つこと。
出題者は何を書いて欲しいのか、何を聞きたいのかを読み取っておくこと。(書くべきことを考える)
◎設問の問いを筆者の課題文を踏まえて再解釈すること。→問い直す
◎問いが抽象的ならば、具体的に言い換えて踏まえること。→問い直す
◎問いが具体的ならば、抽象化して踏まえ直すこと。→問い直す
「あなたの考えを述べなさい」とは「踏み込む」こと。
「論」に踏み込みましょう。
違和感を感じ、主体的に問うことからはじまる論理的思考のプロセスのこと。
◎課題文によって切り取られた、もしくは不十分な筆者の「論」を補うこと。→問い直す
◎論理的思考は「考え」を分類し、構成する。→ 構成する
◎自分が経験した範囲で考える。確かに言えること以外は捨てる。
◎自分が何者として書くのかはっきりさせると書きやすいことがある。
私の「伝えたいこと」は?(自分の言葉に置き換える:抽象化により考えるためのスペースが脳にできる)
自分がはっきり捉えられないものは、書かない。
出題者の「問い」の指し示す方向から外れた場所に踏み込んだらどうなるか。
入試としての小論文
◎字数・時間オーバーにならないために・・・各構成要素に字数制限を加える。(大局的に計算する)
◎問いの解釈:200字以上の要約は具体例をいれるつもりで書く。もしくは、言い換えて2つの文章を書く。(パラグラフを構成する)
◎「論文」であるため「〜だろうか」は避ける。
自分の思考の癖を見つめ直す。
◎「困難さ」を感じる理由は、思考の癖にある。癖に気がつけ!自分の中の批判者。完璧主義の人は辛い!!!!!
◎わたしの「考え」は書けることだけ書く。
◎ずばり「伝えたいこと」を言え!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
◎湧き出た思いは、《メッセージ》ですくい取ってあげる(本文では切り捨てる)
◎自分の言葉を使わないのは苦しい「踏まえる」こと(共通認識)の限界がある。
◎「あ、でも、これは正確じゃないな・・・」と論を深めることは要求されていない?シンプルに考えよう。
小論文に困難を感じるタイプ
人の内面がきになる、言葉を深く捉える、きちんと誠実に返事をしようとする。極めて論理的に考える。完璧主義者。
小論文をなんなく書けるタイプ
自分の流儀で颯爽と人と関われる。理解不能なことがあっても、とりあえず、事を終わらせられる。切り替えができる。悩まない。とりあえず答えを出す。
おとのねさんが「読み取り」「踏まえ」「論じた」小論文の模範解答プロセス
試行錯誤しているおとのねさんを見たい方はこちらから。
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- 札幌保健医療大学の小論文模範解答例【踏み込みの浅い筆者の代わりに踏み込む】
- 新潟県立看護大学の看護学部の小論文模範解答例【筆者の立場で別のテーマを語る】
- 石川県立看護大学看護学部の小論文の解答例【筆者を踏まえて反論する】
- 岐阜県立大学看護学部の小論文模範解答例【論理的思考で筆者をひたすら正確に踏まえる】
- 長野県立大学看護学部の小論文の模範解答例【具象化し自分ゴトとして発展させる】
- 山梨県立大学看護学部の小論文の模範解答例【筆者の論理的思考を主体的に具象化する】
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- 明治学院大学国際学科小論文模範解答例【問の意図がわからない件】
- 獨協大学小論文模範解答例2【「踏み留まる」】【仮定することを表明する】
- 獨協大学小論文模範解答例1【出題者の意図を踏まえていることを表明する】
- 國學院大学人間開発学部の小論文模範解答例【問いで構成を決める】
- 明治学院大学心理学部の小論文模範解答例【筆者の主張を「踏み越える」】
- 立教大学社会学部の小論文の模範解答例【出題者の意図を読み取れなかった件】
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