なぜ、紙を斜めにして文字を書くのか。理由・原因は?
なぜ、紙を斜めにして文字を書くのか。理由・原因は?
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こちらはこの記事と関係のないようで関係が大いにある最近の投稿記事です。
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紙に文字を書く時、紙を斜めにして書くという現象から、子どもの育ちの環境、学校という環境を見直す大人が増えてくれたらと思う。
この記事、たくさんの人に読んでもらっているようです。コメント欄に、この記事にたどり着いたきっかけなど書いてもらえたらうれしいです。
どこでその姿勢を習ったの???
どうして、こうなるのか、わからない。
最近はなんと机に対して紙を「直角90度」にして書いている子と出会った。
え?ノート斜めにして書くのが、普通ですか????
死ぬわけではないし、いいんだけどね・・・
メモを片手に、机なしで、どうやって書くんだろう。。。
今度、頼んでみよう!(結果、メモ帳は真っ直ぐ手に持って書いていました。逆に器用とも言えるような・・・)
という記事を、昔書きました。
おとのねさんは悩んでいます。
というか不思議なのです。
紙を傾けて文字を書く子がいるのはどうしてだろう。
子どもたちの何かを表しているのだろうか。
ということを、白石正久さんの『発達の扉』をみていておもった。
絵を描くときは正面に紙をまっすぐにおいて描くに違いなく、なぜ文字を書くときだけ・・・
紙を斜めにして書いている人には、どんな世界が見えているんだろう。
書く、ということ自体には影響がないので問題ではないのだけど、何かの悪い癖が影響しているとしたら、とおもった。(「書き順」が間違っていると文句を言う人がいることを思い出す)
僕が学校にいた時には、紙を斜めにして書く人はいなかった。
いなかった。と思う。
学校の先生が「紙の斜め」を指導したのだろうか。
放っておいたのだろうか。
悪影響はあるんだろうか。(こういった不思議を研究するだけの余裕が日本の大学、研究機関にはないように思える)
外国では、子供達が書きやすい姿勢として斜めに紙を置く指導をしている、のだろうか。
動画を見てみてください。
なるほど。
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こちらの動画はなるほど、斜めにすることが「合理的」「自然」であるように思えてくる。
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こちらのページでは、「文章を書くようになったら紙を斜めにする技術を教える」と書かれているような・・・
このページでは「あえて文字を斜めに書きたい時に紙を斜めにする」らしいことが書いてある。
このサイトでは「斜めに書くことが適切だ」と書いてある。8歳、9歳の子供が自分の書いた文字をみながら書き進めるためにも、といった説明つき。本当かな。
日本ではどうだろうか。
もともと、書道の文化があった。
書道では紙をまっすぐにして書く。
それがノートになった。
正面に書くのは、たしかに、当たり前であり、「自然」であった。
ペンになった。
そして時代が変わった。
もしかしたら、「文字を正面に書くための腕や指の微細な調整」ができない子が増えたのかもしれない。書くことに慣れる時間がなさすぎて、追いついていないのかもしれない。
子供達の遊び時間、手先を使う時間が少なくなって、文字を書くことが難しい子が増えたのかもしれない。(ゲームのおかげで親指は発達しただろうが)
だから、「自然」な書き方(自己調整する能力がなくてもかける、「書きやすい」姿勢)でないと書けなくなった。
と考えることはできないだろうか。
他にも考えられる。
机や椅子の高さが合っていないかもしれない。
どうしても脇が上がってしまう場合、正面で書くことは難しいかもしれない。
この問題は子供の身体発達、姿勢にも大きく影響する。
また、肩が緊張していたら、脇が自然と上がってしまうかもしれない。
教室の中の緊張が、もしくは子供達の暮らしの中のストレスが、問題なのかもしれない。
西洋の絵画をみてみよう。
正面?紙と腕の角度が違う。
斜め?うん、子供だ。(腕の角度と紙の角度が同じ)
ん?斜めか?体が捻れているからわかりにくいけれど、机を正面だとすると、斜めっている。
この掲示板では「学校でそう習ったから紙を斜めにして書く」という回答がみられる。
ELI5:Why do people write with their paper turned slightly? from explainlikeimfive
そうかもしれない。。。
日本でもいろいろ考えてくれている人がいるようです。
斜めにして書いても死にはしない。
伝われば良い。と考えてもいい。
だけど、この違和感を大切にしてほしい。子供と関わる大人なら。
紙に文字を書く時、紙を斜めにして書くという現象から、子どもの育ちの環境、学校という環境を見直す大人が増えてくれたらと思う。
最後に・・・論文みつけた!
Our results demonstrate the relationship between slant, tilt and Chinese handwriting performance in primary school children. Slant and tilt can be adopted as an indicator in students’ special education need diagnosis, as tilt level in the students’ Chinese handwriting was related to ground time and slant× special education need, while slant is related to tilt×standard deviation of pen pressure and female students. These findings may also inspire ways to increase special education need students’ writing speed.
不器用さ、発達との関連がありそう、とのこと。
相関関係があるだけで、因果関係ではないことに注意。
どうなのでしょう。
テストで点数を取るような子でも、紙を斜めにして書く習慣を持っていることがあります。
その子は、机に正面から向かわずに、体を斜めにした状態で座っています。
つまり、体が歪んでしまう姿勢です。
体を捻って、首を捻っている状態でずっと書いているわけですから。
目に見えて姿勢、身体的な歪みが助長されているのであれば、その書き方は「不健康」であると言えるでしょう。
紙と腕の角度はただの現象。その現象が何を引き起こしているのかを観察してみたらどうでしょうか。それとも、歩き方と同じで、前に進めたらいい、と思えば良いのでしょうか。
誰かが斜めにして書いているのをみて、自分も斜めにしただけでしょうか。
とある子はこんなことを僕に報告してくれました。
「鉛筆を斜め前に突き出して書いている人は、丸っこい字を書く」
紙の話ではありませんが、興味深いです。
こちらの記事も関連するものとして、読んでみてください。
このページがよくみられているようなので、発達障害・行動障害・認知障害と言われているものに関するリンクを載せておきます。日本語のサイトよりも英語のサイトが充実しています。興味がある方はブラウザの翻訳機能を使って読んでみてください。
自分のしていることを自覚するための手助け
ADDitude (2021, February 18). “I know! I know!” self-control solutions for Kids Who Blurt out. ADDitude. Retrieved May 10, 2022, from https://www.additudemag.com/stop-interrupting-school-adhd-kids/
双極性障害と言われるものが表す脳の状態
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