学校の授業、定期テスト対策で成績が上がらない理由
学習の阻害要因を特定する。
学校で成績が上がらない理由を説明します。
- 全員に同じものを与え、同じ成果を求めていること。
- 成績評価、テストの点数によってモチベが下がること。
- 成績を上げなくてはならないというプレッシャーに負けること。
です。どれも研究結果として明白に示された事実であり、直感的にも正しいと感じられると思います。教育大国で有名なフィンランドには、上記の3つはありません。
学習には阻害要因があります。阻害要因を取り除くことで学習が始まります。いくら学習塾に来ても成果が出ません。プレッシャーをかけた状態で(つまり「成績を上げるために」)学習塾に通わせることは学習を阻害します)。
阻害要因リスト
- 誰かに決められた宿題をする。
- 誰かに決められた内容を学習する。
- 誰かに決められた目標に向かう。
学習の当事者として、一人の人間として自分の成長に責任を持つことが、学習の第一歩です。
お母さん、お父さん、学校の教師、メディア、友達が、プレッシャーを与えているとしたら、それがお子さんの学習を阻害している可能性をまず疑いましょう。学習の時間が増えたとしても、学習自体が阻害されている可能性があります。
過剰なプレッシャーがあると前頭葉が働かず、学習が阻害されます。
→ 楽しさ、感情が学習とつながれば(学習に笑いがあれば)、意味のある学習となる。
オトノネという選択肢
学習者の興味関心、表現方法、できること、知っていることから学習は始まります。
→ 学習者は一人の人間であり、学ぶ方法も、学ぶときの言葉も、知っていることも、全て違います。教育者はこの前提を無視してはいけません。有名な例が、生徒の性格に指導方針を合わせる坪田塾です。学習さの差異は性格だけではありませんが。
エピソード
防人の歌を読んだ後に、おとのねさんは「この歌を君が読んで何を考えた?」と聞きました。「仕事してない」と答えた子がいます。確かに。そこで、なぜ防人が歌を読んだか、読めたかを推測する流れになります。
自分の方法で、自分のペースで、自分の進みたい方向で自分の学習を作る経験をオトノネは提供したいと思っています。
遺伝的要因、早生まれ遅生まれ、保護者の言語環境、周りの大人や友達の影響、経済的豊かさ、どれも一概には言えませんが、相関関係があります。まずは、現状を認めましょう。そして学習の輪の中に、おとのねさんを入れるか、考えてください。
工藤勇一さんの教育